この記事では、朝ドラ「風、薫る」第8週のあらすじをご紹介します。
| 放送日 | 2026年5月18日〜5月22日 |
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| 週タイトル |
第8週のおおまかな流れはこうです。
- りんが侯爵夫人・千佳子の担当に抜擢される
- 千佳子の本音を引き出すため、りんが寄り添う
- 直美が自分の出自をめぐる手がかりに出会う
それでは、詳しいあらすじを見ていきましょう!
りん、千佳子の担当へ
院長室に集まった医師たちからの提案。
それは、「千佳子の看護をりんに任せたい」というものでした。
バーンズは、医師たちが養成所に面倒ごとをなすりつけたいという思惑を見抜き、反対します。
そこで直美が口を開きました。
りんは武家の娘であること、そして何より患者の心に触れる看護ができるはずだ、と。
りんも声をあげます。
「やらせてください!」
バーンズは静かに言いました。
「私は、直美の言葉を信じます。言葉には責任が伴います。患者のために二人で協力しなさい」
バーンズが去ると、りんは直美に礼を言いました。
さっそく千佳子の病室を訪れたりん。
しかし、千佳子は「看護婦」の存在そのものに懐疑的です。
脈をとろうとしたり、食事やお通じについて尋ねたりすると、無礼だと病室を追い出されてしまいました。
千佳子の本音
看護婦として患者の気持ちを理解するとはどういうことなのか。
りんたちは、日々悩み続けていました。
ある日、千佳子の見舞いに夫の元彦と息子の行彦が訪れ、医師たちが病状の説明を始めます。
りんは千佳子の表情がこわばるのを見逃しませんでした。
ひとりになった千佳子は、ぽつりと本音を漏らします。
「手術などしたくないの」
「華族といっても元は武家。私は武家の女として潔く死にます」
りんは、自分も元は武家の娘だと打ち明けました。
「私が看護婦として働くことを決めたのは、家族と私自身が己の力で生きていくため。ジタバタあがいて、しがみついて生きています」
「奥様の生きる助けになりたいのです」
りんの言葉に、千佳子の心が少しほぐれかけました。
しかし、手術を拒む本当の理由はまだ話してくれません。
手がかりを見つける直美
そのころ、瑞穂屋に島田、槇村、槇村の兄・宗一がやってきていました。
宗一が東京府の役人で独身だと聞いた美津は、安の結婚相手として目をつけます。
一方、商店街へ出かけた直美は、初老の男から突然声をかけられます。
「夕凪か!?」
男は、直美がある女郎の若いころにそっくりだと言いました。
気になった直美が男の後を追うと、そこに寛太が現れます。
今は賭博場で生計を立てているという寛太。
直美に借りがあるからと、夕凪について調べておくと申し出ました。
「捨てた親でも…生きている方がいいのかもしれない」
そしてこうつぶやきます。
「自分だけだとどうもふんばりがきかねぇ。悪いことしても歯止めがきかねぇ。親や兄弟のためならきっと……」
手術を決意する千佳子
翌日。
りんは千佳子と双六をしながら、自分が夫と離縁し娘がいることを打ち明けました。
千佳子はゆっくりと心を開き始め、夫との思い出や本当の気持ちを語りだします。
「こんな歳になっても、私、哀しいの。胸がなくなるのが。」
「胸のない私で夫の隣にいるのが悲しくて恥ずかしくて……」
涙を流す千佳子の背中を、りんはなで続けました。
りんはバーンズの許可を得て、見舞いに現れた元彦に声をかけました。
元彦はりんが信右衛門の娘だと知って驚きます。
りんは、千佳子が元彦との思い出を大切にしていることを告げ、深々と頭を下げました。
「奥様の病は、お一人で心のうちに抱えるには重いものかと。」
「私の看護では力不足のようで。申し訳ございません」
元彦はすぐさま千佳子の病室へ向かい、懇願します。
「私のために手術を受けてくれないか。私のわがままを聞いてくれ…」
千佳子はそっと答えました。
「……本当にわがままですねぇ。しかたありません」
千佳子はついに手術を決意しました。
そして看護の勉強のためにと、りんが手術に立ち会えるよう取り計らってくれたのです。
〜第9週へ続く〜
コラム|千佳子のモデルとなった人物とは?

ドラマに登場する、乳がん患者であり侯爵夫人の和泉千佳子。
仲間由紀恵さんが演じていますね。
そのモデルとなった可能性が高いのが、三宮義胤の妻・三宮八重野という女性です。
八重野はもともと英国出身で、本名は「アリシア・レイノア」。
外交官だった三宮義胤がイギリス滞在中に出会って結婚した後、「八重野」という日本名を名乗るようになりました。
華族の妻として日本で暮らしていた八重野でしたが、乳がんの手術のために入院してきたのが大関和(りんのモデル)との出会いです。
史実でも、大関和がその看護に抜擢されています。
手術後、大関和は八重野の要望に応えて、病室に泊まり込みで看護にあたったと言います。
手術から一週間が過ぎ、夜中の付き添いが必要なくなってからも、毎朝3時に起きて近くの教会で八重野の回復を祈り、午前6時から午後8時まで付き添いを続けたそうです。
毎日フラフラになりながらも祈り、看護を続ける和。
田中ひかる著『明治のナイチンゲール 大関和物語』では、鈴木雅(直美のモデル)が大関和に問いかけるシーンがあります。
「担当患者が変わっても、毎朝その方のために祈るのか?」
「八重野様が高貴な方だから特別に祈っているのか?」
すると、和ははっきりと答えました。
「八重野様を特別扱いしているわけではありません。自分にできることはすべてやりたいだけです」
患者のためにどこまでやるのか。看護とは何なのか。
試行錯誤しながらも、患者に寄り添い続けたエピソードが残されています。
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