朝ドラ「あんぱん」の放送で注目されている、モデルの「小松暢(こまつ・のぶ)」さん。
小松暢さんは、生涯で2回結婚しています。
しかし、どちらの男性との間にも、子供は授からなかったことが判明しています。
小松暢さんには、子供ができなかった健康上の理由があったのでしょうか?
そこで今回は、
- 小松暢さんは不妊だったのか?
- やなせたかし妻に子供がいない理由とは?
について深掘りさせていただきます。
※今回は様々な史実や書籍などを参考にした考察記事であり、不妊を決定づけるものではないことにご注意ください。
やなせたかしと小松暢には子供がいない!理由はなぜ?

やなせたかしさんの関連図書やインタビューでは、子供がいない理由は一切語られていません。
ただ、関連図書では「子供ができなかった」と語られていることから、やなせたかしさん自身は子を持つことを希望していた可能性が高いです。
詳しくみていきましょう。
「自分たち夫婦には子供ができなかった」
梯久美子さんの著書「やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく」という本では、「子供」について言及したやなせたかしさんの言葉が引用されています。
自分たち夫婦には子どもができなかった。
やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく(梯久美子)
でも、アンパンマンが実の子どものように、暢をよろこばせ、励ましてくれた。
このように「できなかった」と語られていることからも、本当は子供を望んでいた、欲しかったと言うことが伝わってきます。
そして「アンパンマン」が本当の子供のように妻・暢さんを喜ばせた存在だったと語られています。
このことからも、暢さん自身も子供を望んでいたというニュアンスが伝わってきます。
↓参考図書
「子供を産んであげられなくて・・・」
そして、朝ドラ「あんぱん」の第21週。
46歳になったヒロイン・のぶは、嵩に「子供」に関するセリフを言っています。
〜あんぱん21週〜
のぶ(主人公)うちは何者にもなれんかった。



嵩さんの・・・赤ちゃんを産むこともできんかった。
嵩さんは子供が欲しかったやろうに・・・。



そんなこと・・・誰のせいでもないよ。
朝ドラ「あんぱん」は、史実を元にしたオリジナルのストーリーです。
そのため、やなせたかしさんと妻の間で、このような会話が実際にあったのかもしれません。
これが実話を参考にしたエピソードであれば、やはり、「やなせたかしさんは子供を欲しかった」のだと分かります。
しかし、二人の間に子供はできなかった。
生前、子供がいない理由についてやなせたかしさんが詳しく語ることがなかったのは、負い目を感じているであろう妻・暢さんを気遣っていた可能性が高まります。
やなせたかし妻・小松暢は不妊だった可能性も?


小松暢さんは前夫の間にも子供がいないことから、「不妊」であった可能性は否定できません。
ここからは、少しセンシティブな内容になりますが、小松暢さんの健康上の理由について考察していきます。
7年の結婚生活で子供なし
朝ドラ「あんぱん」でも描かれたように、小松暢さんは戦前に結婚した男性がいました。
21歳で結婚、そして28歳で夫が亡くなるまで、約7年間の結婚生活でした。
一般的には妊娠の適齢期とも言える時期ですが、前夫の間には子供がいません。
ただ、これだけで小松暢さんが不妊であったと結論づけることはできないでしょう。
なぜなら、
- 夫が船乗りで長期不在であった
- 史実では3年ほどの闘病生活を送っていた
- 戦時中はストレスや栄養失調などで妊娠が難しかった
などの理由も考えられるからです。


やなせさんの赤ちゃんを産みたい
また、前夫との関係では、男性側に不妊の原因があった可能性も否定できません。
なぜなら、小松暢さんがやなせたかしさんと結婚する前、記者時代に「あなたの赤ちゃんが産みたい」と発言しているからです。
これは、やなせたかしさんの著書で語られています。
小松記者は、「もっと雷が鳴ればいい」と言った。
アンパンマンの遺書(やなせたかし)
その次の言葉は、低くてちょっと聞こえにくかった。
「やなせさんの赤ちゃんが産みたい」
「え?」
これは、まだ二人がくっつかどうかわからない時点での会話です。
このような発言があったということは、「赤ちゃんを産める=自分は不妊ではない」と暢さんは思っていたのかもしれません。
とはいえ、単純にやなせさんへの「誘い文句」だった可能性もあり、判断がつきにくいところです。
この会話の後、やなせたかしさんは思わずキスしてしまったようです。


2回目の結婚でも子供なし
そして、小松暢さんは、31歳の時にやなせたかしさんと2回目の結婚。
しかし、何度もお伝えしているように、二人の間に子供はいませんでした。
とすれば、「男性側の不妊」である可能性は低くなり、やはり小松暢さん側に不妊の原因があった可能性が高まります。
不妊とは、身体的に健康で、妊娠適齢期にある男女が性交渉をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しない状態のことです。
1年間妊娠しない場合は「不妊症」と言われます。
女性側に不妊症の原因がある場合は、「排卵の異常」「卵管の異常」「子宮頸管の異常」「子宮の異常」「加齢の影響」などが考えられています。
日本で、不妊治療が世間に広がってきたのは1980年代以降のことです。
そのため、小松暢さんが妊娠適齢期だった1950年代には、
- 温泉療法
- 子宝祈願
- 食養生や漢方
などを行いながら、基本は「自然に待つ」という方法しかなかったようです。
不安定な夫を支えるため
健康上の理由の他にも、妊娠しづらかった理由があるかもしれません。
なぜなら、小松暢さんは結婚しても家庭に入らず、経済面で家庭を支えるために働く必要があったからです。
フリーランスになり、収入が不安定なやなせさんに「何かあったら私が食べさせてあげる」と発言していた暢さん。
夫を信じながらも、心のどこかで「私が大黒柱にならなければ」と常に気を張っていたのでしょう。
やっとやなせたかしさんの収入が安定し始めた頃には、小松暢さんは45〜46歳。
妊娠出産が難しい年齢となっており、「タイミングが合わなかった」とも考えられます。
まとめ
今回は、やなせたかしさんの妻・小松暢さんの不妊の可能性について深掘りしました。
まとめると、
- 前夫の間にも子供がいないことから不妊の可能性は否定できない
- 経済面での責任感から妊娠しにくかった可能性もある
ということです。
晩年は茶道教室を開いて、たくさんのお弟子さんに恵まれた小松暢さん。
二人の子供である「アンパンマン」の活躍も喜びながら、晩年を過ごしたのでしょう。
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