2025年前期の朝ドラ「あんぱん」に、手塚治虫氏をモデルにした手嶌治虫(てしまおさむ)が登場。
仕事を依頼された嵩が訪れた手嶌の仕事部屋には「男女禁制」と張り紙が貼られていました。
実はこの演出、手塚治虫さんの史実に基づいたものだったようです。
手塚治虫さんが掲げた「男女禁制」とは一体どういう意味なのでしょうか?
そこで今回は、
- 手塚治虫の「男女禁制」の理由や意味は?
- やなせたかしは「男女禁制」の部屋に入った?
について詳しく深堀りしていきます。
※本記事には、朝ドラ「あんぱん」の今後の展開を含むことがありますのでご注意ください。
手塚治虫の仕事部屋が「男女禁制」の理由や意味とは?

漫画家の手塚治虫さんは、孤独な空間で仕事に集中するために「誰も部屋に入れない=男女禁制」を掲げていたようです。
詳しく見ていきましょう。
入れるのは奥さんのみ
「漫画の神様」と呼ばれた手塚治虫さんには、神聖な場所がありました。
それは、自宅にある「マンガ執筆室」です。
手塚治虫さんは、週7日間のうち5日間はその部屋に泊まり込んでいました。
しかし、入れるのは手塚治虫さんの奥さんのみ。
アシスタントやマネージャー、編集者すらもその部屋に入ることは禁じられていたんだとか。
つまり、「男女禁制」とは「誰も入るな」という意味なのです。
かなりの徹底ぶりですね・・・!
入られると案がでない
手塚治虫さんが「男女禁制=誰も入るな」を掲げた理由。
それは、孤独な空間で創作のための様々なインスピレーションを得るためでした。
当時の手塚治虫さんは、「こんなとこに入られたら、もう1日、案が出てこなくなる」と語っていたようです。
それほどまでに、作品のアイデアを生むことは大変な作業であり、集中力が必要だったことが分かります。
作家などが「一人で籠もる」というのは珍しいことではありませんが、手塚治虫さんもその1人だったようです。
レコードで作品の世界へ
手塚治虫さんがこだわった「男女禁制」の密室。
さぞ静かな空間かと思いきや、そこで作品の世界に入るため、手塚治虫さんはレコードで音楽を部屋に流していたようです。
例えば、
- 少年向けならミュージカル音楽
- 時代物ならクラシック音楽
などを選曲。
大音量で音楽を鳴らしながら、一人創作活動に没頭していたようです。
密室に潜入した番組も
誰も入れない秘密の仕事部屋。
実は、そんな仕事風景をリモートカメラで撮影することが許され、1986年にNHKでドキュメンタリーが放送されたこともあります。
【次週予告です】
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) January 24, 2025
1月31日の「#時をかけるテレビ」は1986年放送のNHK特集「手塚治虫 創作の秘密」を紹介します。
秘密の仕事場にリモートカメラを入れ取材した超貴重映像を紹介。番組放送の4年後に亡くなった手塚治虫の、マンガへの思いを語る貴重な番組。
特設サイトは👇https://t.co/LQDkdQhULf pic.twitter.com/5wv8wihxhf
手塚治虫さんは、眠気に襲われると逆立ちをして吹き飛ばす様子なども映っていたようです。
筆者はこの番組は見ていないので、実際に「男女禁制」の張り紙があったのかは定かではありません。
ただ、この時の貴重な情報を元に、「あんぱん」の手嶌の部屋が再現されているのですね!
手塚治虫の「男女禁制」部屋にやなせたかしは入室できた?

やなせたかしさんの史実では、手塚治虫さんの秘密の仕事部屋に招かれたエピソードはないようです。
「あんぱん」では、そのような神聖な場所に柳井嵩(モデル:やなせたかし)が訪れるシーンが描かれます。
残念ながら、「手塚治虫の自宅に行った」というエピソードは、やなせたかしさんの自伝などでは語られていません。
史実では、「千夜一夜物語」のキャラクターデザインの仕事を引き受けた後、やなせさんが向かったのは手塚邸の前にあるアニメスタッフの仕事場でした。
かなり古いアパートで、若い男女のアニメーター達が大勢仕事をしていたようです。
その時のことを、やなせたかしさんは「アンパンマンの遺書」でこのように語っています。
手塚邸の前に、アニメーション・スタッフの仕事場があった。
やなせたかし「アンパンマンの遺書」
古い木造の二階建のアパートをそのまま改装したもので、オンボロに近かった。
若い男女のアニメーター達が大勢仕事をしていたが、こっちの方もまずヒッピー風の人が多かった。
異次元の世界へ迷い込んだような気がした。
手塚治虫さんの「密室」とはかけ離れた、ザワザワした職場の様子が伝わってきますね。
朝ドラ「あんぱん」では、手嶌はなぜ「男女禁制」の部屋に嵩を入れたのでしょうか?
「漫画の神様」に認められていた人材であることを視聴者にアピールするため、もしくは二人の特別な交流を際立たせるという意図があったのかもしれません。
今後、「千夜一夜物語」のヒットのお礼として、手嶌からあるプレゼントが送られる予定なので、その伏線とも考えられますね。
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