「笑ったり転んだり」は、夫婦デュオ・ハンバートハンバートが歌う朝ドラ「ばけばけ」の主題歌です。
先日、NHKの番組で初披露されたこの楽曲。
「もっと詳しく知りたい!」という方も多いのではないでしょうか?
毎朝流れる音楽ですから、その意味も噛み締めて聴いていきたいですよね。
そこで今回は、
- 朝ドラ主題歌「笑ったり転んだり」の歌詞や意味は?
- 「ハンバートハンバート」はどんな歌手?
について詳しく解説していきます!
歌詞の意味の解説では、朝ドラ「ばけばけ」のストーリー展開を含む可能性がありますので、ご注意ください。
朝ドラばけばけ主題歌「笑ったり転んだり」の歌詞は?
2025年8月26日に、NHKの音楽番組「うたコン」で初披露された歌詞がこちらです!
毎日難儀なことばかり
泣き疲れ
眠るだけ
そんなんじゃダメだ
と怒ったり
これでもいいか
と思ったり
風が吹けば
消えそうで
おちおち
夢も見られない
何があるのか
どこに行くのか
わからぬまま
家を出て
帰る場所など
とうに忘れた
君と二人
歩くだけ
日に日に世界が悪くなる
気のせいか
そうじゃない
そんなんじゃダメだ
と焦ったり
生活しなきゃ
と坐ったり
夕日がとても綺麗だね
のたれ・ぬかもしれないね
何があるのか
どこに行くのか
わからぬまま
家を出て
帰る場所など
とうに忘れた
君と二人
歩くだけ
黄昏の街
西向きの部屋
壊さぬよう
戸を閉めて
落ち込まないで
諦めないで
君のとなり
歩くから
今夜も散歩
しましょうか
※一部の表現は都合により伏せさせていただいています。
「笑ったり転んだり」は、実際に夫婦である「佐藤良成さん」「佐野遊穂さん」の男女の声の掛け合いで歌われています。
例えば、
佐野さん(女):毎日難儀なことばかり
佐藤さん(男):泣き疲れ
佐野さん(女):眠るだけ
のように、お互いを補い合うように歌われます。
これは、支えあう夫婦の物語である「ばけばけ」を自然に表現しているように感じます。
また、ノスタルジックで優しい曲調が「ささやかで穏やかな日常」を思わせてくれます。
まさに、「朝にぴったりの曲!」という感じで個人的には大好きです。
何かとバタバタしている朝も、「笑ったり転んだり」がテレビから流れてくれば、優しい気持ちになれそうですね。
朝ドラばけばけ主題歌「笑ったり転んだり」の歌詞の意味とは?

まず、朝ドラ「ばけばけ」の簡単なあらすじはこちらです。
第113作目の連続テレビ小説『ばけばけ』は、松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描きます。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語です。
NHK「ばけばけ」公式ページより
「笑ったり転んだり」の歌詞の意味について、「ばけばけ」のストーリーも絡めながら独自に解説していきます。
日に日に世界が悪くなる/気のせいか/そうじゃない
没落士族の娘として、健気に家族を支えるヒロイン・松野トキ。
その毎日は、苦労の連続で報われず、未来が見えず、「この世は恨めしい」とまで思わせるものでした。
時代に取り残されていく松野家の暮らしは、「ますます良くなる」とはどうしても思えません。
それは、小さな頃に両親に捨てられ、左目を失明し、ホームレスになるなど、不運ばかりだったヘブンも同じでした。
そんなんじゃダメだと焦ったり/生活しなきゃとすわったり
生活はどんどん苦しくなり、働かない父親の代わりに必死に家族を支えるトキ。
自分の人生よりも、まずは「家族」が優先です。
そんな大切な家族のために葛藤し、焦って立ち上がったり、座ったりする様子が伝わってきます。
トキ自身が「自分がしっかりしなくてはいけない」というプレッシャーも感じる一節です。
夕日がとても綺麗だね/野垂れ・ぬかもしれないね
ここは、松江にある宍道湖(しんじこ)の夕日をイメージした一節と思われます。
貧しくて恨めしい暮らしの中でも、お日様は毎日変わらず登っては沈んでいく・・・。
明日の命はどうなるかわからないけれど、明るく幸せに暮らしている松野家の雰囲気が伝わってきます。
何があるのか/どこに行くのか/わからぬまま家を出て
これは、ヒロインのトキが実家を出て、外国人教師のヘブンの家で働くことを決意するシーンが表現されているように感じます。
天涯孤独となったヘブンが、イギリスからアメリカ、そして日本へと渡ってきた人生とも重なる部分ですね。
先が分からぬまま家を出てきた二人は、そこで運命の出会いを果たすことになるのです。
帰る場所など/とうに忘れた/君とふたり歩くだけ
この部分は、「君」と表していることからも、男側のヘブンの気持ち、トキへの愛情が感じられるフレーズです。
日本人のトキと結婚することを決意するヘブンは、帰化手続きを経て、正式に「日本人」となります。
国籍という障害を乗り越え、トキと一緒に歩いていきたいという思いが込められているように感じます。
黄昏の街/西向きの部屋/壊さぬよう戸を閉めて
小泉八雲さんは、「西」と「夕焼け」が好きでした。
夕日が沈む方角であることや、出雲大社の方角が西であったことが理由のようです。
実際に「西向きの部屋」を好んでいたことから、この一節が生まれたのでしょう。
執筆している部屋の戸をそっと閉めて、彼の世界観を壊さぬよう見守っているトキのイメージが浮かんできます。
もしくは、夜な夜なトキが怪談を語り、それを書き留めるヘブンとの「二人の時間」も彷彿とさせる一節です。
落ち込まないで/諦めないで/君のとなり歩くから
「ばけばけ」初回放送の冒頭では、「私に学がないばかりに・・・」とトキが落ち込み、ヘブンが「世界一のママさん」と励ますシーンが描かれました。
「落ち込まないで」「諦めないで」は、ヘブンの視点からトキを元気づける様子が伝わってきます。
そして、「何があっても君と一緒にいたい」というヘブンの深い愛情が伝わってくる一節です。
今夜も散歩しましょうか
小泉八雲さんと小泉セツさんは、昼夜問わず散歩をたびたびしていたそうです。
散歩をかねて寺社仏閣などにも訪れていたようなので、そのようなささやかで何気ない日常がこの一節に込められているように感じます。
オープニングの映像にも、二人が色々な場所に訪れている写真がたくさん出てきますね。
「たとえ嫌なことがあっても、散歩して気晴らししよう」という、二人なりのリフレッシュ方法だったのかもしれませんね。
ハンバートハンバートはどんなアーティスト?経歴や代表曲!
「ハンバートハンバート」は、1998年結成の男女デュオのアーティストです。
主に、フォーク、カントリー、ロック、アイリッシュ音楽などをルーツにした楽曲を制作。
実際に夫婦であるツインボーカルと、温かみのあるサウンドが人気です!
代表作は、
- おなじ話(2005年)
- アセロラ体操のうた(2016年)※CMソング
- 虎(2018年)
など。
「虎」のミュージックビデオでは、ハンバートハンバートのファンである「又吉直樹さん」が友情出演しています!
お二人の簡単なプロフィールがこちらです。
佐藤良成(さとう りょうせい)
【プロフィール】
- 1978年生まれ
- 神奈川県出身
- ボーカル、ギター、バイオリン、ピアノなどの多数の楽器を担当
- バンドの作詞作曲・編曲も手がける
佐藤良成(さとう りょうせい)さんは、幼少期よりバイオリンやピアノを学び、高校・大学でバンド活動をしていたそうです。
そして20歳の頃、1998年に「ハンバートハンバート」を結成。
当初は6人組でしたが、メンバーの脱退により現在は2人組として活動しています。
先日の「笑ったり転んだり」の初披露では、失礼ながら「男性パートは日本語がカタコト?」と一瞬思いましたが、神奈川県出身の方でした。(すみません)
佐野遊穂(さの ゆうほ)
【プロフィール】
- 1976年生まれ
- 東京都出身
- ボーカル、ハーモニカ、ティン・ホイッスル(アイリッシュフルート)なども担当
大学時代に「ハンバートハンバート」に加入した佐野遊穂(さの ゆうほ)さん。
音楽経験がほとんどなかったものの、「カラオケがうまかった」という理由で加入を誘われたんだとか。
2000年前後には2人体制となり、2001年にインディーズデビューを果たします。
今では、その優しい歌声がハンバートハンバートの顔とも言える存在となっています。
このように、「佐藤さん(男性)」と「佐野さん(女性)」は活動する苗字は異なるものの、プライベートでも夫婦ということで安定感が抜群なアーティストです。
「ばけばけ」の主題歌で、さらに人気が盛り上がりそうですね!
ばけばけ主題歌に込めた想い
朝ドラ「ばけばけ」のガイドブックには、ハンバートハンバートのインタビュー記事が掲載されています。
「笑ったり転んだり」の制作の際には、小泉セツさんの「思ひ出の記」を何度も読んでいたことが語られています。
小泉セツさんの「思い出の記」を何度も読んで、その世界観を大切にして作曲し、後から歌詞をつけました。
世の中の流れからは少しはみ出てしまったトキとヘブンが、つまずいたり転んだりしながら、支え合って居場所を見つけていく・・・
そんな2人の姿を「笑ったり転んだり」というタイトルに込めました。
引用:連続テレビ小説「ばけばけ」Part1
この歌詞の中には、「まあ、今日も頑張って行こうよ」という朝ドラ視聴者へのメッセージも隠されているようです。
皆さん、悩んだり落ち込んだりすることが多い毎日だと思いますが、朝起きたらごはんを作らないといけないし、仕事にも行かないといけない。それでも、”まあ、とにかく今日も頑張っていこうよ”っていうのが、朝ドラの役割なのかなと思っています。
引用:連続テレビ小説「ばけばけ」Part1
主題歌からも、そんなちょっとした希望を感じていただけたらすごく嬉しいです。
ハンバートハンバートのお二人が参考にされた小泉セツさんの伝記がこちらです。
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