この記事では、朝ドラ「ブラッサム」第3週のあらすじをご紹介します。
| 放送日 | 2026年10月12日〜10月16日 |
|---|---|
| 週タイトル | (未定) |
第3週のおおまかな流れはこうです。
- 女学校を卒業した珠が小学校の代用教員となる
- 新任教師・島村辰彦と恋に落ちる
- 二人の仲が噂になり、珠はクビになる
それでは、詳しいあらすじを見ていきましょう!
代用教員になった珠
17歳になった珠は、岩国第三尋常小学校の代用教員として働き始めました。
珠が担当する二年二組は、勉強が苦手な子どもたちが集められています。
「どうせ、出来の悪い二組じゃもん」
自嘲する生徒たちに、珠は優しく語りかけます。
「デンデン虫もゆっくり進むじゃろ?一緒じゃあ」
珠の熱心な指導で、「次郎」という農家の生徒が簡単な計算をできるようになりました。
初めての給料日。
珠はリョウに給料袋をそのまま差し出します。
リョウも弟たちも感激し、珠も嬉しくなりました。
予習メモ:初任給は8円
実際の宇野千代も、17歳で女学校を卒業した年に代用教員となっています。
継母のリュウの母(千代の祖母)が小学校の近くで小さな文具店を営んでいたため、そのつながりで紹介してもらった仕事でした。
当時の初任給は月8円で、現在の価値では10万円前後。
千代は、お給料をそっくりそのまま家に入れており、毎日の通勤(片道4kmほど)も電車などを使わず徒歩で移動するなど、倹約家でした。
ドラマと同じく「劣等生組」を担当し、子供達の能力を引き上げるために熱心に教え、時には厳しく叩いたこともあったようです。
恋の始まり
夏休みに、女学校時代の親友・角田忍が珠のもとを訪ねてきました。
忍は縁談を拒み、婦人記者を目指して上京すると言います。
別れ際、忍は珠にこんな言葉を残しました。
「何でもええけえ書かんと。あんたの本領は小説じゃ。」
その後、珠は気合を入れ直そうと、お化粧をしてみることにしました。
リョウの手を借りて紅を差すと、見違えるような別人に。
新学期の朝。
化粧をして登校した珠は、教頭に咎められてしまいます。
「浮かれとるな」
そこへ、広島の師範学校を卒業したばかりの新任教師が現れました。
「島村辰彦と申します」
「広島じゃあ当たり前でしたよ。お化粧」
教頭に説教される珠を、島村がさりげなくかばってくれました。
予習メモ:きっかけはリョウの白粉
実際の千代が初めて化粧をしたのは、教師になって初めての夏休みのことでした。
実家の風呂上がり、継母が残していた白粉をこっそり顔につけてみると、鏡の中の自分にすっかり見惚れてしまいます。
それ以来、学校が始まってからも毎日化粧をして出かけるように。
たちまち男性の目を引くようになり、通勤の途中にラブレターをもらったり、村長の息子との縁談話が来たりしたようです。
これが千代にとって、女性としての自分に目覚めた瞬間だったとも言われています。
島村への想い
仕事でも話をするうちに、珠は島村に心惹かれていきました。
その想いを書き留めた紙が、ひょんなことから島村の目に留まってしまいます。
珠はとっさにごまかそうとしますが、島村の反応は意外なものでした。
「・・・なんか胸に来るもんがありました」
ある日のこと。
島村は発熱で学校を休みました。
珠は、島村が心配になり、一人暮らしの家を訪ねます。
部屋を片づけ、雑炊を作る珠。
寝ている島村に、本音を話しました。
「お見舞いがどうとか言うより・・・ただ会いたかったんじゃ思います」
「・・・僕もです」
二人の距離は、日に日に縮まっていきました。
予習メモ:島村のモデルは佐伯正夫
工藤阿須加さん演じるイケメン新任教師・島村辰彦のモデルは、かつて宇野千代さんと恋愛関係となった「佐伯正夫さん」がモデルと思われます。
宇野千代さんの自伝や小説には、「篠田」「三浦」「玉田」などさまざまな偽名で登場しているため、「佐伯正夫」も実名なのかは不明です。
見た目は「金縁眼鏡の美青年」だったといいます。
宇野千代さんは、代用教員となった翌年春に学校近くで一人暮らしを始めており、その解放感もあってか、一人の男性教員と激しい恋に落ちてしまうのでした。
島村との一夜
休日、調理道具を持って島村の家を訪れた珠。
話し込むうちに引き止められ、とうとう一夜を共にしてしまいます。
翌朝、島村の家から出てくる珠の姿を、近所の農婦が見ていました。
数週間後。
島村は急によそよそしくなり、珠と目を合わせようともしなくなります。
「若い女教師が、島村家に通っている」
そんな噂が、村中に広まっていたのです。
珠は校長室に呼び出され、家に帰されてしまいました。
予習メモ:恋文事件
ドラマの珠と同じように、宇野千代は、佐伯正夫の下宿先に泊まる関係へと発展しています。
さらに千代は、子供達に習字や書取りなどをさせている間に佐伯へのラブレターをしたため、教え子に届けさせることも。
教え子だった人物が後年の同窓会で「私は先生の郵便屋でした」と語るほど、当時よく知られた出来事だったようです。
まさに「恋は盲目」だった千代ですが、そんな二人の関係を学校側が見過ごすわけもなく・・・。
珠が職を追われる
ひと月後の終業式の日。
珠が学校へ行くと、二組にはすでに別の教師がいました。
珠は教頭に追い出され、クビになっていたのです。
一方、島村は変わらず担任を続けていました。
家に帰った珠は、リョウにクビになったことを伝えました。
「どこで間違うたんじゃろ」
「ウチ、人を好きになっただけじゃ……」
予習メモ:女性だけが処分される時代
実際に宇野千代が免職処分を受けたのは、1915年(大正4年)秋、18歳の時のこと。
「男尊女卑」の風習が濃い時代でもあり、クビになったのは女性側だけでした。
後年になって、千代は当時の校長の娘にあたる人物と出会う機会があり、「わたし、あなたのお父様に辞めさせられたんですよ」と笑っていたそうです。
悲しい初恋の終わり
学校に行けなくなった珠。
島村に「もう一度だけ会いたい」と手紙を書きます。
しかし、返ってきたのは拒絶の言葉でした。
「これ以上、あなたに言うことはありません。これで最後です。」
島村からの手紙に、たまらず会いに行く珠。
「これ以上、悪い評判が立てば生きていけない。帰れ!」
島村は珠を拒み、持ち込まれていた調理道具を珠に押し付けました。
転がり落ちてしまったものを拾おうとした珠の手には、いつの間にか包丁が握られていました。
「何をする気じゃ。正気じゃないわ!」
虚しく響く、島村の叫び声。
呆然と立ち尽くす珠。
こうして珠の初恋は幕を閉じたのでした。
予習メモ:朝鮮への出奔
宇野千代はクビになった後、女学校時代の恩師を頼って京城(現在のソウル)へ渡っています。
佐伯への想いを断ち切れず、手紙を送り続ける千代でしたが、3ヶ月ほどで先方から絶縁状が届いてしまいます。
焦った千代は母の急病を装って帰国し、真っ先に正夫のもとを訪ねますが、ドラマのように冷たく拒まれてしまいました。
その時、母の土産用に小さな包丁を持っていたのも史実です。
以後、幾度もの恋と別れを繰り返す千代ですが、相手の心変わりに抗わず、「きれいに身を引くこと」を選び続けたのは、10代の時のこの失恋が影響したものと思われます。
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