2025年後期の朝ドラ「ばけばけ」。
小泉八雲をモデルにした「レフカダ・ヘブン(トミーバストウ)」は、日本で英語教師として教壇に立つことになりました。
そんなヘブンが出会う教え子たちには、参考にした実在のモデルがいるようです。
そこで今回は、
- 【ばけばけ】教え子のモデルや史実は?(松江中学校編)
を詳しくご紹介していきます。
※この記事には、朝ドラ「ばけばけ」の今後の展開を含む可能性がありますのでご注意ください。教え子が増えるたびに随時更新していきます。
【ばけばけ】教え子(生徒)のモデルや史実は?(松江中学校)
松江中学校の教え子のモデルは以下の人物と考えられます。
| ばけばけ | 史実モデル(推測) | 備考 |
|---|---|---|
| 小谷春夫 | 藤崎八三郎(旧姓:小豆沢) | 八雲と家族ぐるみで交流した教え子 |
| 正木清一 | 横木富三郎 | 藤崎の親友で17歳で亡くなった教え子 |
| 錦織丈 | 西田精 | 西田千太郎(錦織のモデル)の弟・工学博士 |
「ばけばけ」の松江編では、松江中学校の生徒として、
- 小谷春夫(こたに・はるお)
- 正木清一(まさき・せいいち)
- 錦織丈(にしこおり・じょう)
が登場します。
錦織・小谷・正木
彼らのモデル・参考にした実在の教え子について、1人ずつ見ていきましょう。
※教え子のモデルに関する公式情報がまだないため、人物像や関係性からの「推測」としてご紹介していきます。
小谷春夫のモデル:藤崎八三郎?
「ばけばけ」の小谷春夫の役柄は、
- 純粋で素直な好青年
- まっすぐで向上心を持つ
- 思い込みが激しい一面も
というキャラクターです。
教え子の1人・小谷春夫の実在モデルは、
藤崎八三郎さん(旧姓:小豆沢)
であると推測しています!
小泉八雲と藤崎八三郎さんの関係
藤崎八三郎さんは、八雲が島根県尋常中学校で教えていた時の教え子です。
八雲は藤崎さんを「今後わたくしの記憶に最も長く明白に残るだろうと思う」生徒の一人に挙げるほど、特別な存在でした。
モデルと思われるポイント
- 最後の交流
八雲が心臓発作で亡くなる数時間前に、戦地(満州)にいる藤崎さん宛に手紙と本を発送しており、この手紙が八雲の最後の手紙となりました。 - キーパーソン
八雲の人生に影響を与えた1人であり、「ばけばけ」の教え子の1人として登場させる可能性が高いと推測できます。
藤崎八三郎さんの人物像
八雲の回想によると、藤崎さん(小豆沢)は、非常に勤勉で探求心のある少年でした。
小泉八雲の「知られぬ日本の面影」(英語教師の日記から)では、このように語られています。
八雲から見た藤崎の印象
- 容姿・性格
骨太で不器用そうな、北アメリカのインディアンのような顔つき。
質素な生活を送り、甘い菓子も口にしないほど克己心があった。 - 学問
家は裕福ではないが、本を買うために働くほどの読書家。
特に哲学が好きで、世界の哲学史を読み、英語でルイスやジョン・フィスクを読む努力をしていた。 - 探究心
古い書物や絵本を集め、古道具屋で価値ある文書を探していた。
松江にいるほとんどすべての人の「過去」を知っており、校長の発言の矛盾を古い錦絵で指摘するような鋭さを持っていた。
卒業後の経歴や交流
そんな藤崎さんの卒業後のおもな経歴や八雲との交流は以下の通りです。
- 進路
明治26年に中学校を卒業後、熊本にいる八雲の元を訪ねて進路を相談。
明治28年に熊本の「第五高等学校」に入学しましたが、数ヶ月で退学し、「陸軍士官学校」へ進み職業軍人となった。
この際、「小豆沢」から「藤崎」に改姓。
(※末っ子のため養子となったと思われる) - 富士登山
明治30年夏、体力に自信がなく富士登山を迷う八雲を、藤崎さんが「私が一緒に行きますから」と励まし、登山に成功させた。
藤崎さんの手記には、強力の助けを借りた過酷な登山の状況が残されており、八雲は「十億ドルもらっても、今日はこれ以上一歩も進むものか」と弱音を吐くほどだった。 - 縁談
藤崎さんのお見合いは小泉家の座敷で行われ、八雲の助言で縁談がまとまった。 - 戦地
明治37年2月、満州に出征。
八雲は同年9月26日、戦地にいる藤崎さん宛に最後の手紙と本を発送したが、その数時間
後に心臓発作で急逝。
藤崎さんは戦地で八雲の死を知り、嘆き悲しんだ。 - 晩年
戦地から帰還した後、大正12年からは熊本の「済々黌高校」で英語や地理の教師を務めた。
しかし、晩年には「本当は文学がやりたかったんだ」と孫に語っており、八雲の影響なのか、文学への思いを抱いていたことが伺える。
※「ばけばけ」では、小谷がトキに好意を寄せる展開となりますが、八雲の教え子の中でそのような史実は確認できていません。(ドラマ上のオリジナルの展開)
正木清一のモデル:横木富三郎?
「ばけばけ」の正木清一の役柄は、
- 大盤石とされる秀才
- 日本の将来に大きな野望を持つ
- 子供のような一面も
というキャラクターです。
そんな教え子の1人・正木清一の実在モデルは、
横木富三郎(よこぎ・とみさぶろう)さん
であると推測しています。
小泉八雲と横木富三郎さんの関係
横木富三郎さんも、八雲が島根県尋常中学校で教えていた時の教え子です。
八雲は、「知られぬ日本の面影」の中で、秀才で将来有望であったのに、若くして病気で亡くなってしまった横木富三郎さんについて詳しく記述しています。
モデルと思われるポイント
- 藤崎さんの親友
横木さんは先ほどご紹介した藤崎さん(小豆沢さん)の親友でした。
「ばけばけ」では、小谷・正木・錦織の3人がよく共に行動しています。 - 秀才という共通点
横木さんは幼い頃から「神童」と呼ばれる秀才で、中学の成績も常に上位でした。
周りから一目置かれる存在という点でも、正木と共通する部分がありそうです。
横木富三郎の人物像
小泉八雲によれば、横木さんは温和で平和な表情の裏に、非常に強い意志を持つ少年でした。
- 出自
明治7年(1874年)生まれ。
神門郡上古志村の大工の息子として生まれ、家には中学校に通わせる経済的な余裕がなかった。 - 学業
幼少から神童と呼ばれるほど優秀。
地元の富裕な人物(素封家・神田家)の学資支援により中学に入学でき、成績は常に学年一番だった。 - 授業態度
授業では鋭い質問をし、納得するまで引き下がらなかった。
クラス全員が新任の物理教師の授業を拒否した際、横木だけは「たとえ理想的な教師でなくても、真面目に努力している人に対して、不快な思いをさせる理由はない」と主張し、小豆沢も賛同して二人だけが出席した。 - 親友
成績四番の小豆沢(藤崎八三郎)さんとは親友だった。
小豆沢は横木を「あまりしゃべらず、歩くのが早く、人の目を真っ直ぐ見る。特徴ある人だ」と評し、その付き合いを好んでいた。 - 受賞
明治24年(1891年)、第4学年の時に八雲から英語勉励を賞され、『Andersen‘s Stories for Household(家族のためのアンデルセン)』を賜与された。
早すぎる別れ
残念ながら、横木さんは、脳症が原因で17歳で他界しています。
八雲が熊本へ旅立った後のことでした。
八雲の著書によれば、
- 過度の勉強が原因で発症
- 回復しても一生付き合う必要がある
という重い病気だったことが分かっています。
横木さんは、病気療養が続いていた際、
”中学校の校舎が見たい”
と強く願ったという、切ないエピソードが残されています。
熊本にいた八雲は、横木さんの訃報を小豆沢(藤崎)さんからの連絡で知り、最後の別れに立ち会うことに。
「初めて日本の葬式に参列した」という強烈な印象もあったのか、八雲は「知られぬ日本の面影」の中で詳しく回想しています。
横木さんとの別れについて10ページ近くも割いて記述していることからも、このエピソードを「ばけばけ」で取り上げる可能性が高いのではないでしょうか。
小泉八雲記念館には、親族の寄贈により、横木さんの日記や英語ノートなどが展示されています。
錦織丈のモデル:西田精
「ばけばけ」の錦織丈の役柄は、
- 錦織友一の弟
- 兄を尊敬して勉学に励む
というキャラクターです。
そんな教え子の1人・錦織丈の実在モデルは、
西田精(にしだ・きよし)さん
です。
西田千太郎の弟
「ばけばけ」の錦織友一は、「西田千太郎さん」がモデル。
そのため、西田千太郎さんの弟=錦織丈のモデルということになります。
実際、西田千太郎さんには16歳下の弟が1人いました。
弟の西田精さんは兄同様の秀才。
東京帝大に進んで水道工学などを学び、工学博士となっています。
最終的には九州大学教授となり、地方のインフラ整備にも尽力した人物として知られています。
八雲の教え子だったのかは不明
西田精さんは、年齢的に見ても、八雲が松江に赴任した次の年に中学に入学しています。
八雲と精さんが中学で被った時期は数ヶ月だけ。
そのため、実際に教え子だったのかは不明確です。
「ばけばけ」で、ヘブンの教え子として登場させたのは、何か意図があってのことでしょう。
兄の錦織友一がモデルの史実通りに行くならば、数年以内に病気で亡くなることになります。
そのため、兄の遺志を受け継ぐ人物として、弟を登場させたのかもしれません。
錦織の弟のモデルは西田精さんについては、詳しくは以下の記事でどうぞ。

西田千太郎さんの子孫の現在については、こちらの記事でお読みいただけます。

まとめ
今回は、朝ドラ「ばけばけ」に登場するヘブンの教え子の実在モデルについてご紹介しました。
松江中学の教え子は、
- 小谷春夫:藤沢八三郎(小豆沢八三郎)さん
- 正木清一:横木富三郎さん
- 錦織丈:西田精さん
が実在モデルであると考えられます。
※錦織丈以外は推測であるため、新たな情報などが入りましたら追記していきます。
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