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ばけばけ「ごしなさい」の意味やニュアンスは?小泉セツの史実についても【出雲弁】

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小泉八雲夫婦をモデルにした朝ドラ「ばけばけ」。

明治時代の松江を舞台にしたこの作品では、ヒロイン・トキが「〜ごしなさい」というセリフがたびたび登場します。

しかし、松江にゆかりのある視聴者の中には、それが不自然に感じている人も一定数いるようです。

「ごしなさい」とは、一体どのような意味があるのでしょうか?

また、実際に使われている言葉なのでしょうか?

そこで今回は、

  • ばけばけ「ごしなさい」の意味やニュアンスは?
  • 小泉セツは「ごしなさい」を使っていた?

について詳しく解説していきます!

目次

ばけばけ「ごしなさい」の意味やニュアンスは?

ばけばけの「〜ごしなさい」は「〜してください」の意味の出雲弁として使われています。

出雲弁の「ごしなさい」は、標準語の「してください」「〜しなさい」の意味で使われる丁寧な依頼や命令表現です。

意味とニュアンス

「〜ごしなさい」は、頼みごとや作業の指示をするときに使われます。

これは、「ごす(呉す)=与える、くれる」の命令形「ごせ」が語源とされています。

【くれるの変化】

呉れる(くれる)→呉す(ごす)→呉せ(ごせ)

言葉の響きとしては「〜しなさい」という命令形に近く感じますが、出雲地域では目上の人にも普通に使われる丁寧な表現とされています。

特に、「ばけばけ」で使われた「〜してごしなさいませ」のような形では、さらに丁寧な印象になります。

標準語で言えば、「〜してくださいませ」に近い、柔らかいニュアンスですね。

「ばけばけ」でも、トキが実母のチエに料理を教えている時などに「〜ごしなさいませ」が使われていました。

一方で、実際に松江では「〜ごしない」という表現もよく使われています。

諸説ありますが、どちらかと言えば「軽めのお願い」というニュアンスが含まれるようです。

丁寧さのレベル・標準語との対比

出雲弁標準語備考
ごせしてくれ命令に近い依頼
ごしないしてください軽めの依頼
ごしなさい(ごしなはい)してくださいより丁寧な表現
ごしなさいませしてくださいませ最も丁寧な表現

「ごしない」は「ごしなはい」の省略形?

「ばけばけ」の放送開始後、松江の人からは「〜ごしなさい」は不自然だという声が上がっています。

松江で一般的に使われているのは「〜ごしない」という表現だからです。

一方で、出雲地方の多くのエリアでは、「〜してごしなはい」という言葉が多用されているようです。

つまり、松江エリアと出雲エリアでは、表現が異なっているということです。

この点について、言及したのは、松江出身の佐野史郎さん(県知事役)です。

ドラマの方言を考える上で、以下のような考察が入ったことをエックスで明かしています。

  • 明治時代の松江でも「〜してごしな”は”い」と言っていたのではないか?
  • 松江では、時代と共に「は」が消えてしまったのでははいか?

そのため、明治時代の松江の言葉として「〜してごしな”は”い」を採用したようです。

ただ、実際には「〜してごしなさい」「〜してごしなさいませ」というセリフになっています。

それは視聴者に分かりやすくするため、現代語(標準語)に近い言い方に統一しているのではないかと思われます。

方言指導は松江と出雲から

また、朝ドラ「ばけばけ」の方言指導は、

  • 松江出身者
  • 出雲出身者

の2名が携わっています。

エリアが少し変わるだけで、使う単語や言い回しが違ったりするのはどの県も同じです。

そのため、ドラマでは出雲と松江の言葉をバランスよく取り入れているようですね。

さらに、登場人物の言葉は、万人にも理解できるように、標準語に近いものにする必要も出てきます。

「ばけばけ」の世界の言葉は、ドラマのための架空(空想)の方言に近いと思った方が良いのかもしれません。

小泉セツは「ごしなさい」を使っていた?

開かれた本

小泉セツさんの関連本では、「〜ごしなさい」という表現は残っておらず、「〜ごしない」という言葉が使われています。

今回参考にしたのは、長谷川洋二さんの「八雲の妻〜小泉セツの生涯」です。

その43ページの「セツの物語好き」というパートでは、このように表現されています。

少女時代に、セツの心が最も熱心に求めていたのは、学校の先生を含め、周囲の大人たちが誰彼となく話してくれる物語であって、セツは大人を見つけては、しょっちゅう「お話ししてごしない」とせがんだものである。

引用:長谷川洋二「八雲の妻〜小泉セツの生涯」

書籍では「お話してごしない(お話を聞かせてください)」と親や大人に向かってお願いしていたセリフが記されています。

先ほどの説明では、「ごしなさい(ごしなはい)」は「ごしない」の丁寧形のニュアンスがあるとお伝えしました。

しかし、「ごしなさい」が適切と思われる場面でも、「ごしない」が使われています。

つまり、明治の松江でも、やはり「ごしない」が一般的だった可能性が高いと推測できます。

さらに、「ごしなさいませ」という最上級の丁寧表現を、小泉セツさんが実際に使っていた史実は見つかっていません。

当時の「話し言葉」というのは、なかなか記録には残りづらいもの。

そのため、「絶対に使っていなかった」とは言い切れませんが、松江の人からすれば「ちょっと変」と感じるのも仕方がないのかもしれません。

参考にした書籍はこちらです。


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