やなせたかし夫婦をモデルにした朝ドラ「あんぱん」。
あんぱん第8週「めぐりあいわかれゆく」では、のぶは「若松次郎(わかまつ・じろう)」という好青年とお見合いをします。
最初は、二人とも縁談には乗り気ではない様子・・・。
しかし、若松次郎はのぶの人生に影響を与えていく人物となっていきます。
そこで今回は、
- あんぱんの若松次郎の年齢は何歳?
- のぶと次郎の歳の差は何歳?
- 次郎役を演じる中島歩の年齢は?
について詳しくご紹介していきます!
【あんぱん】若松次郎の年齢は何歳の設定?
朝ドラ「あんぱん」では、朝田のぶと若松次郎が初めて出会うのは第8週。
この頃の時代設定は、昭和14年(1939年)です。
ヒロイン・朝田のぶが小学校教師として働き始めて1年半が経った頃、世の中は政府が出した「結婚十訓」のムーブメントで縁談が盛んに行われるようになっていました。
のぶは仕事に邁進しているため、「結婚はまだ考えられない」と縁談には消極的でした。
そんな中、亡き父・朝田結太郎と親交があった若松家の息子・若松次郎との縁談が舞い込みます。
結婚よりも、「お父ちゃんの話が聞けるかも・・・」という気持ちでのぶは初めてのお見合いへ。
和やかな雰囲気でお見合いが進み、次郎とのぶが二人で庭を散策していると、次郎にも結婚の意思がないことがわかり、のぶはホッとするのでした。
この時の会話で、次郎の年齢が明らかとなっています。
〜あんぱん第8週〜

あの・・・・私・・・謝らんといかんことが・・・



なんですか?



ごめんなさい。私は結婚する気がまだないがです。
それやのに・・・父の話を聞きとおて、のこのこ来てしまいました。



ほんまにすみません。



あ・・・謝るのはこっちのほうです。
実は僕も・・・



もう30なので、周りから早く身を固めろとせっつかれていますが・・・



1年のうちほとんどは海の上なので、結婚の必要性を感じたことがないんです。



おふくろが・・・「見合いだけでもしろ」とあんまりうるさいので・・・
このように、若松次郎の年齢は「30歳」ということが会話の中で判明しています。
昭和初期頃の男性の結婚年齢の平均は、約26〜27歳でした。
そのため、当時「30歳」といえば”やや晩婚”という扱い。
周りから「早く身を固めろ」とプレッシャーをかけられてしまうのは仕方がない年齢とも言えます。
特にこの頃は「結婚して一人前である」という風潮が今よりもかなり強く、親が積極的に縁談に持ち込むことも多い時代でした。
【あんぱん】のぶと次郎の歳の差は?史実と比較!
あんぱんの時代設定やのぶの年齢についてはこちらの記事で随時更新しています。


ドラマでは10歳差
「朝田のぶ」のモデル・小松暢さんの生年月日は、大正7年(1918年)生まれです。
小松暢さんの生年月日から考えると、若松次郎とお見合いした頃(1939年)、のぶの年齢は20歳〜21歳ということになります。(誕生日がくれば21歳)
セリフの中でも、



ハタチの風圧は強いねぇ・・・
と愚痴をこぼしているシーンがありました。
※戦前は、生まれた年を1歳として、お正月を迎えるごとに1歳を加算する「数え年」が一般的でしたが、ドラマの中では現代に合わせて「満年齢(誕生日を迎えるごとに歳をとる)」での年齢になっている可能性があります。
そして、先ほどご紹介した通り、若松次郎の年齢は30歳。
次郎の年齢が満年齢(誕生日を迎えた後)であるとすれば、次郎とのぶの歳の差は「9〜10歳」ということになります。
ここからは、ドラマのネタバレを含みますのでご注意ください。
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この後、次郎とのぶは結婚することになり、正式に夫婦となる予定です。
(※史実では、やなせたかしさんとは再婚)
現代で考えると、「10歳差」という夫婦は結構珍しいケースですよね。
当時の厚生省や人口統計資料によると、昭和初期でも平均的な年の差は3〜5歳程度でした。
しかし、10歳前後の年の差も、農村部や家制度が強い家庭ではよく見られていました。
特に、当時の女性の初婚年齢が23歳前後と若かったこともあり、男性が30歳前後で結婚する際には10歳ほど年下の女性と結婚することは珍しくなかったようです。
史実では6歳差
「あんぱん」での若松次郎のモデルは、小松暢さんの最初の夫・小松総一郎(こまつそういちろう)さんであるとされています。
二人が結婚したのは、ドラマと同じ1939年であり、小松暢さんは21歳になる年齢でした。
一方で、小松総一郎さん(次郎のモデル)の年齢は27歳。
そのため、史実では、「6歳差の夫婦」ということになります。
あんぱんの若松次郎と小松総一郎さんは、年齢こそ違いますが、共通点が多くあります。
小松総一郎(史実) | 若松次郎(ドラマ) | |
---|---|---|
年齢 | 27歳 | 30歳 |
職業 | 一等機関士(日本郵船) | 一等機関士 |
出身地 | 高知県 | 高知県 |
出身学校 | 神戸高等商船学校 | 商船学校 |
また、次郎の「カメラが趣味」などの設定も小松総一郎さんと同じであることから、この人物(小松暢さんの最初の夫)をモデルにした可能性が高いと考えられます。
あんぱん次郎のカメラや速記の史実はこちらの記事で詳しくご紹介しています。


あんぱんの次郎を史実よりも年上に設定した理由は、演じる役者さん側の都合かもしれません。
若松次郎役の「中島歩」さんについて、次の章で詳しくみていきましょう。
【あんぱん】次郎役を演じる中島歩の年齢は何歳?
次郎役・中島歩さんのプロフィール
- 生年月日:1988年10月7日
- 年齢:36歳(2025年5月現在)
- 出身地:宮城県(幼少期に東京へ移住)
- 身長:184cm
- 血液型:O型
- 所属事務所:テンカラット
- 学歴:東京都立小石川高等学校、日本大学藝術学部文芸学科卒業
あんぱんで次郎役を演じているのは、今年37歳になる中島歩さん。
史実通りの27歳を演じるとすれば、「10歳若い役」ということになります。
朝ドラ俳優はオーディションで決められることが多いですが、中島歩さんを抜擢するために、キャラクターの年齢設定を変えた(調整した)可能性も考えられますね!
実は、中島歩さんは、明治時代の小説家・国木田独歩(くにきだ・どっぽ)の玄孫。
名前の「歩」は、「独歩」に由来して名付けられたそうです。
大学時代にモデルとして活動した後、美輪明宏さんに見出されて2013年に舞台俳優としてデビュー。
映画、舞台、テレビドラマなどで幅広く活躍されている俳優さんです。
次郎役・中島歩さんは朝ドラ2回目
次郎役の中島歩さんは、「あんぱん」が朝ドラ2回目。
2014年前期の朝ドラ「花子とアン」(主演:吉高由里子)に出演されていた経歴があります。
約10年前の「花子とアン」では、主人公・はなの親友で仲間由紀恵さん演じる伯爵家の令嬢・蓮子と恋に落ちる美青年・宮本龍一役を演じていました。
宮本龍一役・中島歩さんインタビュー
— ゴーシュ左利き (@0638823infosee1) July 27, 2024
蓮子からの手紙が届き、一度は断ち切った思いが再燃し駆け落ちする
そのシーンでは、何度も蓮子と抱き合って、照れくさい中にも夢うつつの空気や、新しい生活を始めようとする新鮮さが出せたと思います
龍一の下宿で、初めて髪を下した蓮子の姿は印象的でした pic.twitter.com/F7SC4YD5I8
この時、中島歩さんはオーディションで龍一役を勝ち取り、「どうしても朝ドラに出たかった」「ずっと同じ役をやって成長していく経験は貴重」だと話していました。
「花子とアン」といえば、今作の「あんぱん」と同じく脚本家は中園ミホさんです。
次郎役もオーディションの可能性が高いですが、もしかしたら、中園ミホさんからの強い推薦もあったのかな?と想像してしまいますね。
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