あんぱんの暴力シーンはやりすぎ?見るのがつらい人続出!なぜ入れたのか考察【朝ドラ】

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厳しい軍隊
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2025年前半の朝ドラ「あんぱん」。

あんぱん第11週「軍隊は大きらい、だけど」では、上司や先輩から厳しく教育されるシーンが多く描かれています。

特に「嵩が何度も殴られる」という暴力シーンは、朝から見るドラマとして「見るのが辛い」と思った人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、

  • 朝ドラ「あんぱん」の暴力シーンはやりすぎ?ネットの反応
  • 朝ドラ「あんぱん」で暴力シーンが描かれる理由とは?

について考察も交えながら解説していきます。

目次

【あんぱん】暴力シーンやりすぎ?見るのがつらい・しんどいの声!

テレビを見ている女性

ネットの反応では、「朝から見てられない」「暴力シーンが辛すぎて見るのをやめた」という人が続出していました。

詳しく見ていきましょう。

軍隊で暴力を受ける日々

朝ドラ「あんぱん」で、見るのが辛いシーンが多く描かれたのは、第11週「軍隊なんて大きらい、だけど」の第51回からです。

高知連隊から福岡の小倉連隊に転属になった柳井嵩(北村匠海)。

そこでは、先輩兵士の厳しい指導のもとで過酷な軍隊生活がスタートしました。

特に、九州の小倉連隊とは「勇猛果敢」で知られる部隊で、高知とはまた違った厳しさが待っていたのです。

あんぱんの第51回では、

  • 故郷の言葉(土佐弁)を使ったら殴られる
  • 食事の盛り付けが下手で殴られる
  • 帽子を盗んだ濡れ衣で殴られる

など、理不尽な暴力シーンばかりが流れました。

嵩は何をするにも遅くて「のろい」ということもありますが、井伏鱒二の詩集などを持っていて「インテリ」っぽいところも古兵たちから目をつけられてしまいます。

とにかく、なんでもいいから難癖をつけて「殴る=鍛える」というのが当時の軍隊だったのです。

本当に理不尽すぎますね・・・。

あんぱんの暴力シーンに対するネットの反応

ご存知の通り、「あんぱん」は朝の時間帯に放送されるドラマです。

特に、これらのショッキングなシーンは週の始まりの「月曜日」に流れたことからも、賛否を呼んでいます。

ネットの反応を見てみると、

  • 月曜の朝からこれを見るのはきつい
  • 今週は離脱するかも
  • 暴力シーンが不快すぎる

というコメントが多く寄せられています。

【関連記事】

朝ドラあんぱんで暴力シーンがしっかり描かれる理由とは?

握り拳

ここからは、

  • 当時の日本の軍隊で暴力が日常的に行われていた背景
  • 朝ドラ「あんぱん」の制作側の意図

について解説していきます。

軍隊で暴力が日常化していた5つの理由

①しごきの文化

軍隊での暴力は、「日本がロシアに勝つことができたのは”大和魂”の精神力が根底にあった」という思想が広まったことが背景の1つです。

兵士を強くするには何よりも「精神力」。

そのため、肉体的・精神的な苦痛を与えて鍛え上げる「しごき」が必要であると考えられていたのです。

特に、新兵は、「内務班」と呼ばれる生活単位の中で、古参兵による私的制裁(いじめ)の対象となり、毎日のように殴られることが常態化していました。

②絶対服従のため

また、軍隊は命令に絶対服従をしなければいけない組織です。

「上官の命令=天皇の命令」という思想が徹底され、下級兵士は上官からの理不尽な命令や暴力に対しても反抗できない状況に置かれました。

上官や古参兵たちは、下級兵士を「心身ともに力でねじ伏せる」ことで支配しようとしていたのです。

つまり、恐怖心を植え付けることで「反抗せずに命令に従わせる」ことが目的でした。

③黙認される雰囲気

一方、軍は建前としては「私的制裁の根絶」を強調していました。

しかし、実際には黙認されている部分が多く、やはり「ある程度の暴力は仕方がない」という考えが根強くあったのです。

結果として、「あんぱん」で八木上等兵(妻夫木聡)が言っていたように「絶望して命を絶つ」という人も少なからずいました。

また、これらのストレスが原因で、「結核」などの病気を発症するケースもあったようです。

④過酷な環境とストレス

「明日の命はどうなるかわからない」という極限の状態、そして厳しい訓練の環境が、兵士たちに多大なストレスを与えていたのも事実です。

軍隊生活による絶え間のない緊張感が、暴力行為を誘発しやすい雰囲気を生み出していたことも背景の1つにあったようです。

ストレスや不満が、より弱い立場の新兵たちへの暴力という形で発散されていたのです。

⑤社会的な慣習

軍隊でのこのような暴力は「体罰」として、近代の日本においても教育現場や一般社会にも影響を与えました。

今でこそ体罰は問題視されるようになりましたが、武道や運動部などでは、「根性を鍛える」という名目のもと黙認される傾向がありました。

当時は、社会全体がこのような雰囲気を持っていたこともあり、軍隊内での暴力が日常化する一因にもなったようです。

「あんぱん」の制作側の意図

「あんぱん」の制作統括を務めている倉崎憲チーフ・プロデューサーは、「この辛い時代をしっかり真正面から描く」と語っています。

それは、「アンパンマンの誕生」には、やなせたかしさんの若い時の苦しい経験が土台となっているからです。

ぞんの方も多いかと思いますが、やなせさん自身の戦争体験、戦場でいちばんつらかったのは空腹だったという記憶が、アンパンマン誕生の大きな要因になっています。その観点からも、やなせさんが数年にもわたり出征していたという事実を大切に扱うべきだと考えました。

ステラnet

そういう状況の中で、戦争を、やなせさんが経験された戦争というものをこのドラマの中できちんと描かないのであれば「あんぱん」をやる意味はないと考えて、かなり早い段階から「戦争パートはちゃんと描こう」とチームでも決めていました。

ステラnet

さらに、今年は「戦後80年」という節目の年でです。

金曜ロードショーでも、7年ぶりに「火垂るの墓」が放映されることが決まり話題となっていますよね。

多くの人々が見る朝ドラとしても、NHKとしても、節目の年に「過去の歴史と当時の人々のリアル」をしっかり描く意図もあったのでしょう。

「あんぱん」の演出を担当している柳川強さんも、「これが昔も今も果て無く続く現状です」とコメントしています。

そして、やなせたかしさんが経験した、

  • あいまいな正義と洗脳
  • 理不尽な暴力が溢れる軍隊
  • 空腹の辛さ

これらをなくして、「アンパンマン」は生まれなかった。

だからこそ、辛いシーンもしっかり描くと決めていたのだと思われます。

そして、「アンパンマン」は武器を持たずに戦うヒーローです。

「アンパンチ!」が暴力的だと一部では批判されていますが、パンチが切り出されるのは、いつもギリギリの線です。

つまり、相手(バイキンマン)を極力傷つけないように戦っているのです。

このような「相手をできるだけ傷つけない」という闘い方は、やなせたかしさん自身の軍隊での過去が影響しているのではないかと考察しています。

「痛み」を知っているからこそ、優しくて強いヒーローが生まれたのですね。

とはいえ、「朝から見るのが辛い・・・」と感じてしまう人もいるでしょう。

そんな方は、文章で読むという選択肢はいかがでしょうか?

以下の記事では、あんぱんのあらすじ(第11週以降)を吹き出し形式でわかりやすくお伝えしています。

あんぱん健太郎の実在モデルについてはこちらの記事もどうぞ。

あんぱん八木(妻夫木聡)の実在モデルの解説記事はこちらです。

小倉連隊のロケ地・撮影場所はこちらの記事で解説しています。

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