やなせたかし夫婦をモデルにした2025年の朝ドラ「あんぱん」。
この記事では、第18週「ふたりしてあるく今がしあわせ」のあらすじ(ネタバレあり)をお届けします。
第18週の内容をざっくり言うと
- のぶと嵩の遠距離恋愛が始まり、数ヶ月後に嵩は新聞社を辞めて上京してくる
- 嵩は漫画を描くつもりでいたが、母・登美子の強い勧めで三星百貨店に就職する
- 鉄子は再選を果たした後、秘書の世良が政治家として出馬することになり、のぶは一層忙しくなる
- 嵩の三星百貨店の仕事が順調に進み、のぶと長目黒の長屋に引っ越すことになる
- 嵩はのぶに正式にプロポーズをして二人は晴れて夫婦となる
- 嵩は百貨店の仕事をしながら漫画を描くものの、天才漫画家・手嶌治虫への焦りも強まっていた
- 長屋に朝田家と柳井家の女性陣が集結し、のぶと嵩の結婚お祝いの会が開かれる
- のぶと嵩は二人きりになったタイミングでキスをするが、のぶが失神して倒れてしまう
- くらはのぶの姿を見て、「きっと幸せすぎて気が遠くなったがよ」と過去の自分を懐かしむ
- 朝田家が高知へ帰った後、くらは釜次の元へ旅立つ
それでは、あんぱん第18週の詳しい内容を見ていきましょう!
あんぱん第18週「ふたりしてあるく今がしあわせ」あらすじ
薪鉄子の選挙
昭和22年(1947年)4月。
お互いの気持ちを確かめ合ったのぶと嵩。
東京と高知で遠距離恋愛を続けていました。
そんな中、のぶは鉄子の選挙活動で高知にやって来ます。

薪鉄子に清き一票をお願いいたします!



のぶちゃん。
しかし、のぶと嵩が会話できたのは一瞬でした。
その後、薪鉄子は無事に再選を果たします。



今後も引き続き頑張らせていただきます!
のぶも引き続き、鉄子の秘書を続けることになりました。
嵩の上京
数日後。
嵩はのぶに会いに東京にやって来ます。



のぶちゃん。
これ、月刊くじらの最新号だよ。



嵩、わざわざありがとう!



実は、この裁縫の記事を書いてくれたのは蘭子ちゃんなんだ。
経理の仕事をしながら手伝ってくれているよ。
蘭子は意外にも、文章を書くのが得意のようです。
そして、嵩はのぶに衝撃に事実を告げます。



実は・・・新聞社、辞めてきたんだ。



え!!そうなが??
嵩は高知新報を辞職したい旨を東海林に伝えたところ、



のぶもお前も、「逆転しない正義とは何か」を問い続けとる。
何年かかっても、何十年かかってもえい。
二人でその答えを見つけてみい。
そう言って背中を押してくれたという。
のぶは嵩に尋ねます。



嵩は・・・東京でまず何をしたいが?



まだ何も決めていないけど・・・
とにかく、漫画を思いっきり描きたいよ。



うん、頑張りよ。
応援するき!



ありがとう。のぶちゃん。
登美子との再会
二人が微笑みあっていると、突然、来客が訪れます。



ごきげんよう。
嵩の母・登美子でした。



お、お久しぶりです。



そんなに驚かないで。
大体のことは、嵩の手紙で聞いているわ。



お酒を持ってきたの。
嵩が戦地から帰ってきたお祝いと、あなたたちの結婚のお祝いに。
そう言ってお酒を差し出す登美子。



あ、ありがとう。母さん。



嵩のお母さんは、今も東京に?



再婚した軍人の夫に先立たれてね・・・
夫が残した目白の家で暮らしているわ。



それより嵩、これからどうするつもりなの?



えっと・・・



嵩さんは、思いっきり漫画を描きたいと言っています。
私も全力で応援したいと思っちょります。
そうのぶが話すと、登美子は怒り始めました。



漫画なんて・・・嵩、何を言ってるの!?
のぶさんもどうしてそんなことを許すのよ!



私は、嵩さんの才能を信じちょります!!



漫画なんて、大の大人がやるものじゃないでしょう!



ちょっと二人とも落ち着いて・・・
のぶと登美子は言い合いになり、嵩は間に挟まれてしまいます。
その日、登美子は酔いつぶれてしました。



のぶちゃんごめん。
僕は、しばらく八木さんの所に泊めてもらうよ。



わかった。お母さんは任せて。
ほいたらね。
百貨店への就職
翌日。
のぶが出勤した後、嵩は登美子に言われてしまいます。



三星百貨店でちょうど宣伝部員を募集しているそうよ。
嵩、この試験を受けなさい。



嵩、いいこと?
しっかり就職して、女を安心させるのが男の務めよ。
漫画なんて働きながらでもできるでしょう。
その頃、のぶはガードの下の悲惨な状況を苦慮していました。



先生、どうかガード下の人々の話を聞いてあげてください。
先生はご多忙で、そのような時間は取れません。
民の声を政治の世界に届けるには、相応の地位が必要なのです。
そう言って秘書の世良に止められてしまいます。
数日後。
のぶが孤児たちに字を教えていると、嵩がやって来ます。



のぶちゃん、実は就職が決まったんだ。
母さんに勧められて、三星百貨店に。



そうなが・・・?
すごいね・・・おめでとう。
のぶは素直に喜べず、複雑な気持ちを抱いていました。
その晩、嵩はのぶにこう伝えます。



僕は漫画家の夢を諦めたわけじゃない。
どんなに忙しくても、漫画は描き続けるよ。



よかった・・・。
のぶは嵩の言葉にホッと安心します。



うん。
まずはお金を貯めて、一緒に暮らせる場所に引っ越そう。



そうやね!頑張ろう。
プロポーズ
三星百貨店の宣伝部に就職した嵩。
看板のデザイン、包装紙の制作などの仕事を順調にこなしていました。
そんな中、中目黒に部屋を借りられることが決まります。



中目黒にある部屋を借りられそうなんだ。



たまるかー!やっと二人で暮らせるね。



うん。
それで、のぶちゃん、あ、あの・・・・
嵩は正式にプロポーズしようとしますが、なかなか言葉が出て来ません。
その頃、のぶの仕事はさらに忙しくなっていきました。
次の選挙に出馬することにしました。
薪先生のことをよろしく頼みます。



お仕事を引き継がせていただきます。
秘書の世良が次の選挙に出馬することになったため、引き継ぐ仕事が山のようにあったのです。
そんなある日、登美子が2人を訪ねて来ました。



今後、嵩のデザインが百貨店の包装紙になるんですって!



たまるかー!すごいですね。



いや、有名な洋画家の先生のデザインに、僕がちょっと字を入れただけで・・・
それでも登美子は上機嫌に話し続けます。



これで実績を積めば、百貨店での仕事も安泰ね。
住むところも決まったようだし、結婚式はいつにするの?



いえ、まだ結婚の話は・・・



嵩・・・まさかまだプロポーズしていないの?
絶句する登美子に、のぶが続けます。



嵩さんは優しいき・・・
亡くなった主人に気兼ねしちゅうがやと思います。



違うんだ。僕は・・・次郎さんを愛して結婚を決めたのぶちゃんを好きになった。前よりもっと。



だから、次郎さんの写真も堂々と飾って欲しいんだ。
のぶちゃん、僕が来てから閉まったままにしてるよね?



そんな風に思っとってくれたらあて・・・
ありがとう、嵩。
嵩は今まで千尋に遠慮して告白できずにいたことや、蘭子に背中を押されたことを明かします。
そしてやっと、心を決めました。



母さん。
のぶちゃんと二人にしてくれる?



わかったわ。帰るわね。
登美子が帰った後、嵩はのぶを見つめて言いました。



たっすいがーは、もうやめる。



いつも真っ直ぐに、ひたむきに走るのぶちゃんのこと・・・子供の頃からずっと愛しています。



千尋の分も、次郎さんの分も・・・
僕はあなたを幸せにします。
のぶさん、結婚してください。



・・・ふっつか者ですけんど、よろしゅうお願いします。
こうして、二人は正式に夫婦となったのでした。
中目黒の長屋
年が明けた昭和23年(1948年)。
のぶと嵩は、中目黒の長屋に引っ越し、共同生活が始まりました。
部屋は六畳一間、手洗いは共同で天井に穴が開いていました。



天井に穴が空いてて、雨に濡れちゃった。



嵩、びしょ濡れや。あはは。
のぶは笑いながら嵩の髪を拭き、幸せな一時を過ごしていました。
そこへ、世良がやって来ます。
緊急事態です。
当分、事務所に泊まって電話番をして欲しいのです。
せっかく始まった同居生活は、一時中断となってしまいます。
朝田家の上京
それからしばらく経った後。
朝田家の羽多子、くら、蘭子、メイコ、が東京へ遊びにやって来ました。



お姉ちゃん、久しぶり!



のぶ、嵩さん。
大勢で押しかけてごめんね。
映画好きの蘭子は映画館に、くらは歌舞伎に、メイコは「素人のど自慢大会」の収録に行きたいと話します。



今日は八木さんの所に泊めてもらうよ。
みなさん、ごゆっくり。
部屋が狭いため、嵩はまたしても八木の所に泊まりに行くことになりました。
八木の部屋で、嵩は近況を話します。



百貨店に就職したんです。
それで中目黒に部屋を借りて住んでいます。



漫画は描かないのか?
「手嶌治虫」とかゆう漫画家が売れているらしいな。
嵩はその名前にドキッとしながら続けます。



あの人は紛れもなく天才です・・・
ああいうの読むと、猛烈に焦ります。
早く漫画描かなきゃって・・・



じゃあ、なぜ就職なんかした?



のぶちゃんを幸せにしたくて・・・



・・・八木さんは、ご家族はいないんですか?
嵩の質問に、八木は暗い表情で答えます。



・・・・いたよ。
八木は、出征中に福岡の空襲で妻と子を亡くしていたのです。
結婚祝いの会
数日後、百貨店に羽多子がやって来ました。



嵩くん。ちょっと話したいことがあるんやけど・・・
今晩は長屋に帰って来て欲しいが。



え?あ、はい、わかりました。
結婚に反対されるのではないかと心配しながら帰宅した嵩でしたが、意外が展開が待っていました。
嵩とのぶの結婚のお祝い会だったのです。



嵩君、のぶをもろうてくれて、ほんまにありがとう!!



ハチキンの孫ですけんど、どうかよろしゅうね。
そこへ、意外な人物も現れます。



お酒を持って来たわよ〜



嵩さん、ご結婚おめでとうございます!
母の登美子と、育ての親の柳井千代子でした。



伯母さんまで!?どうしてここに・・・



あてが声をかけたがよ。
嵩くんのお祝いやからね。
朝田家と柳井家の女性陣が集結した長屋では、にぎやかな宴会が進みます。
そこには、他界した釜次、寛、千尋、次郎の写真も並べられていました。
羽多子、くら、千代子は亡き夫との思い出をのろけ半分に語っています。



キャー!素敵やね〜いいなぁ。
蘭子姉ちゃんも、豪ちゃんが大切な人やもんね。
はしゃぐメイコに話を向けられた蘭子。



うちは・・・・・豪ちゃんに一生分の恋をした。
それが、うちの心の支えやき。
蘭子の言葉に、登美子が涙を流します。



私が一生分愛したのは、清さんだけよ・・・
その後、お手洗いに行った千代子が驚いた様子で帰って来ました。



天井に穴が空いていて驚いたわ。
空が見えるんだもの。



住宅不足とは言え、こんなオンボロの家で・・・
のぶさんが不憫だわ。



いいえ。
どんなにオンボロでも、嵩さんと二人なら楽しいです。
うちは幸せです。
しばらくして、嵩とのぶは手洗い場でひと息つ来ました。
天井の穴から覗く星を眺めながら、のぶが口を開きます。



嵩。2人で探していこう。
何が起きてもひっくり返らんものを。



そうだね・・・2人で探せば、きっと見つかる。
嵩はのぶを抱きしめます。
そしてキスをすると、のぶが気絶してしまいました。



のぶちゃん!?大丈夫?
のぶを抱いて部屋に戻ると、みんなが驚きます。
しかし、くらだけは冷静でした。



失神しちゅうだけや。



幸せすぎて気が遠くなったがよ・・・
うちも覚えがあるき。
くらの言う通り、のぶはその後目を覚しました。
翌日、のぶの家族たちは高知へと帰っていきました。
ほどなくして、くらは釜次の元に旅立ったのでした。
〜あんぱん第18週終わり〜
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