2025年前期の朝ドラ「あんぱん」。
あんぱん第9週では、卒業制作に取り掛かる嵩の元に「父危篤」の電報が入ります。
「父」とは、育ての親であり、高知県で開業医をしている伯父・柳井寛(竹野内豊)さんです。
史実においても、やなせたかしさんは卒業間近にこのような電報を受け取り、故郷へ急ぎました。
そこで今回は、
- あんぱん伯父・寛(竹野内豊)は今後どうなる?
- やなせたかしさんの伯父が亡くなった理由(病気)の史実は?
について詳しくご紹介して行きます。
※この記事は、ドラマの今後の展開を含んでおりますのでご注意ください。
あんぱん伯父・柳井寛(竹野内豊)はどうなる?
朝ドラ「あんぱん」の第9週「絶望の隣は希望」。
卒業を控えた嵩のもとに「チチキトク スグカエレ」とのショッキングな電報が届きます。
同級生の辛島健太郎は「早く帰ったほうがいい」と嵩に促しますが、嵩は、まずは卒業制作を仕上げることに決めます。

これを仕上げないと伯父さんに顔向けできない・・・
嵩が絵の道に進むことを許し、学費も工面してくれていた伯父は、嵩の「最高傑作」を楽しみにしていました。



わしは嵩の最高傑作が楽しみじゃ!
そんな寛の気持ちが嵩に届いていたのか、嵩はペンを止めませんでした。
そして嵩は徹夜で卒業制作を仕上げ、次の日の早朝に大急ぎで汽車に乗って高知へ戻ります。
しかし、伯父・寛はすでに帰らぬ人となっていました。
弟の千尋は、そんな嵩を責めますが、伯母の千代子は違いました。



寛さんは怒ってなんかいませんきね・・・
寛は、「嵩の卒業制作の邪魔をしたくない」「途中で投げ出してきたらなぐっちゃる」と最後の言葉を遺していたのです。
嵩は、そんな伯父に育ててもらったお礼を言えなかったことを悔やみ、落ち込みます。
史実においても、やなせたかしさんは卒業制作の途中に電報を受け取り、急いで仕上げて汽車に乗ったそうですが、最期には間に合わなかったそうです。
当時、伯父の寛さんは50歳の若さでした。
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第9週の「絶望の隣は希望」という題名は、寛さんがかつて嵩にかけたセリフでしたよね。
〜あんぱん第5週〜
受験に失敗して線路で横たわっている嵩に、寛はこのような言葉をかけました。



泣いても笑うても、陽はまた昇る。



嵩・・・絶望の隣はねや・・・希望じゃ。
残念ながら、今回嵩が経験する”絶望”は、「寛本人との別れ」でした。
しかし・・・
この後、嵩の”絶望”がもう一つ訪れることになります。
あんぱん第9週のあらすじはこちらの記事からどうぞ。


あんぱん伯父・寛(竹野内豊)が亡くなった理由はなぜ?病気?
医者としての激務がたたった可能性
史実おいても、やなせたかしさんの伯父は病院をやっており、町医者として懸命に働いていたそうです。
やなせたかしさんの著書「人生なんて夢だけど」では、伯父の柳瀬寛さんが亡くなった理由として、「開業医として激務に耐えていた」と思い返しています。
田舎の開業医として激務に耐えながら、ぼくのように相当わがままな進学も許してくれた。
やなせたかし「人生なんて夢だけど」より
朝ドラ「あんぱん」でも、寛が食事を食べず往診に向かうシーンが描かれていましたよね。
今思えば、これが突然の別れをほのめかす場面の1つとなっていました。
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史実は「心臓麻痺」または「脳溢血」か
弟の千尋さんの半生を記したノンフィクション小説「慟哭の海峡」では、伯父の柳瀬寛さんが亡くなった理由が「心臓麻痺」か「脳溢血(脳出血)」だった可能性が語られています。
※「脳溢血(のういっけつ)」とは、古い医学用語で、現代の「脳出血」を指します。
その寛が、働き盛りの五十歳に突然、倒れ、あっという間に帰らぬ人となったのだ。心臓麻痺、あるいは脳溢血とも伝えられる。
門田 隆将「慟哭の海峡」より
「心臓麻痺」も「脳溢血」も、過労(働きすぎ)、睡眠不足、ストレスなどの生活要因が理由の1つとして考えられています。
あんぱんでは「脳出血」か
「心臓麻痺」では、急に倒れてそのまま亡くなることが多いと言われています。
しかし、朝ドラ「あんぱん」では、寛(竹野内豊)が倒れてから意識が戻り、少し会話を交わすシーンが描かれています。
そのため、ドラマの中では寛の亡くなった理由は「脳出血」として描かれている可能性が高いかもしれません。
脳の血管が破れて脳内に出血が起きる病気。
出血により意識障害・麻痺などが起き、そのまま意識が戻らないまま数時間〜1日ほどで亡くなることが多い。
心臓麻痺に比べて、倒れてから亡くなるまで時間はあるが、重篤状態である。
嵩と千尋の生きる道標を示してくれた伯父・寛さん。
その退場が突然すぎて、視聴者としてもとても辛いシーンでした。
寛を演じる竹野内豊さんがもう出演されないことも筆者としては残念ですが、大切な言葉・名言を多く残してくれました。
回想シーンなどでまたお会いできることを期待しています!
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