あんぱん代議士のモデルは実在?高知の女性国会議員の史実【まきてつこ】

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まき代議士
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アンパンマンの生みの親・やなせたかし夫婦をモデルにした朝ドラ「あんぱん」。

戸田恵子さんが演じるのは「薪 鉄子(まき てつこ)」という高知出身の女性代議士です。

そんな薪代議士の実在モデルはいるのでしょうか?

そこで今回は、

  • あんぱん代議士の実在モデルは誰?
  • 高知出身の女性国会議員の史実とは?
  • あんぱん薪鉄子先生とのぶの今後の関わりを予想!

について詳しくお伝えしていきます!

目次

【あんぱん】薪鉄子のような女性代議士が高知にいた?

女性の国会議員

当時はまだ高知出身の女性代議士は誕生していなかったため、複数の人物をモデルにした架空のキャラクターである可能性が高いです。

薪鉄子という「ハチキンな女性代議士」のモデルと思われるのが、以下の3名です。

  • 楠瀬喜多さん(民権ばあさん)
  • 能勢和子さん(高知初の女性代議士)
  • てっかのマキちゃん(アンパンマン)

詳しく見ていきましょう。

①楠瀬喜多さん

実は、女性の国会への参政権が認められたのは戦後になってから。

その流れを作った人物の一人として有名なのが、高知県出身の「楠瀬喜多(くすのせ きた)」さんという活動家です。

名前楠瀬 喜多(くすのせきた)
生年月日1836年9月9日
(1920年10月18日に84歳で没)
出身地高知県高知市上町
経歴婦人活動家

楠瀬さんは夫と死別後、戸主となり納税していましたが、女性という理由だけで投票権が認められませんでした。

「納税しているのに、女だからという理由で投票できないのはおかしい!」「滞納してやる!」と怒り、県や内務省にまで意見を提出して抗議。

そんな楠瀬さんは「民権ばあさん」と呼ばれる伝説的な女性で、いわゆる「ハチキン」のお手本のような方だったようです。

その後、楠瀬喜多さんらの精力的な活動により、戸主に限り町議会への女性参政権が実現。

全国に先駆けて、高知は「婦人参政権発祥の地」と呼ばれるようになりました。

朝ドラ「らんまん」では、楠瀬喜多をモデルとする「楠野喜江(島崎和歌子)」が登場していましたね!

能勢和子さん

次にご紹介するのは、元衆議院議員の「能勢和子(のせ・かずこ)さん」です。

高知県出身で初の女性代議士」として当選した人物について調べましたが、情報がはっきりと残っていません。

調査した限りでは、1996年に比例区で初当選した「能勢和子さん」である可能性が高いと思われます。

能勢和子
引用:wikipedia
名前能勢和子(のせかずこ)
生年月日1939年8月30日
出身地高知県高岡郡越知町
経歴高知赤十字高等看護学院卒
当選回数2回
在任期間1996年10月〜2000年6月
2003年11月〜2005年8月
所属政党自由民主党

能勢和子さんは元看護師で、高知赤十字病院や国立呉病院などでキャリアを積みました。

1996年(平成8年)の第41回衆議院総選挙で、比例中国ブロックから自由民主党の公認を受けて立候補し、初当選

2回目の当選後、2004年には環境大臣政務官に就任したものの、郵政民営化法案に反対票を投じたことがきっかけで辞任に追い込まれました。

その後、比例区から立候補するための公認が自民党から得られず、出馬を断念。

2005年8月で国会議員の経歴を終えています。

当時は「造反議員」として批判されましたが、今となっては「郵政民営化は失敗だった」という声も多く上がっていますよね。

大きな流れにも逆らおうとした強気な姿勢は、まさに「ハチキン」な姿だったのではないでしょうか。

③てっかのマキちゃん

「あんぱん」で薪鉄子代議士が登場するのは、戦後まもなくの頃です。

具合的には、1946〜1947年頃であり、能勢和子さんが初当選された時期とは50年以上の差があります。

女性の国会への参政権が初めて認められたのは1946年4月10日の総選挙からで、この時、全国から39名の女性代議士が誕生しています。

しかし、先ほどご紹介したように、高知県出身の女性代議士はこの時点ではゼロです。

そのため、薪鉄子という女性代議士は、「楠瀬喜多さん」や「能勢和子さん」など、高知出身の色々な人物を参考にした架空の人物である可能性が高いと考えられます。

また、アンパンマンのキャラクターの観点では、その名前から「てっかのマキちゃん」がモデルと噂されています。

たんきだけど、とても つよい おんなのこ。
こまっている ひとを たすけずには いられない せいぎの みかた。
ドキンちゃんが でしいりしたことも ある。

https://www.anpanman.jp/about/friends/8e5751tzhalfq7db.html

てっかのマキちゃんは、その名前のとおり、鉄火巻きを人々に振る舞いながら旅をしている男勝りな女の子です。

「あたいは、おなかをすかして泣いている子供を見捨てることができないんだよ」というセリフの通り、困っている人を助けずにはいられない性格です。

また、「ドキンちゃんがマキちゃんに弟子入りしたことがある」という点もポイント。

ドキンちゃんがモデルとされる「のぶ」との関わりが期待できますね!

【あんぱん】のぶの史実から代議士の実在モデルを特定!

二人の国会議員

ヒロイン・のぶのモデルである小松暢さんと関わりがあった可能性がある代議士は、「氏原 一郎さん」または「佐竹 晴記さん」です。

代議士秘書の経歴

朝ドラ「あんぱん」のヒロイン・のぶのモデルは小松暢さんです。

小松暢さんは、高知新聞社で女性記者として働いた後、高知県選出の代議士の秘書へ転職しています。

高知新聞社でやなせたかしさんと恋仲に発展しましたが、「昔からの知り合いが議員になるから」という理由で1年足らずで退職。

上京し、速記の技術を活かして代議士の秘書として活躍されました。

社会党の代議士のもとで

やなせたかしさんの著書「アンパンマンの遺書」によれば、小松暢さんは「社会党の代議士秘書」をしていたことが判明しています。

「社会党」とは当時の「日本社会党」のことです。

小松暢さんが新聞社を退社したのは、1946年12月〜1947年1月頃。

その当時、高知県選出で社会党の代議士をしていたのは以下の2名でした。

  • 氏原一郎(うじはら・いちろう)さん
    吾川郡神谷村出身。銀行・営林局勤務。市議→県議→衆院議員へ。
  • 佐竹晴記(さたけ・はるき)さん
    高岡郡窪川町出身。弁護士、社会運動家。市議→県議→衆院議員へ。

新人なら氏原一郎さんか

「以前からの知り合いが議員になったので・・・」というきっかけから考察すると、新人として当選された「氏原一郎さん」の秘書であった可能性が高いと思われます。

後者の佐竹晴記さんは、初当選は1936年であり、1946年の選挙では再当選だったためです。

ただ、氏原さんは、衆議院1期を務めるもののその後落選。

1951年には高知市長に就任し、約15年間、高知市政を担いました。

小松暢さんも、議員秘書を経た後、社会党が創設した「日本自転車振興会」に転職しています。

具体的な時期は不明ですが、氏原さんが落選したタイミングで関係機関に転職したのかもしれません。

とはいえ、「小松暢さんが氏原さんの秘書であった」などの記述は、やなせたかしさんの関連著書を見ても確認できないため、憶測に過ぎないことはご注意ください。

※詳しい情報が入りましたら、更新させていただきます。

東京出張では林議員へ取材

朝ドラ「あんぱん」では、のぶたちが東京へ取材に行った際に、「薪鉄子」と出会う展開となります。

史実においても、やなせたかしさんや小松暢さんらは東京出張に行っています。

「月刊高知」の特集「われらが代議士を訪う」の記事作成のため、国会議事堂で高知県出身の「林譲治さん」に取材。

林譲治
引用:wikipedia

高知県宿毛市出身の林譲治さんは、戦後の総理大臣・吉田茂の又従弟(またいとこ)にあたります。

当時は、第一次吉田内閣の内閣書記官長を務めており、のちに官房長官や副総理、衆議院議長も務めています。

月刊高知の編集長は、林議員に対して裏話やざっくばらんな質問も投げかけ、やなせたかしさんは林議員のスケッチ(似顔絵)を書いたそうです。

このような高知を代表する大物の政治家に取材した史実などもミックスさせながら、薪鉄子との出会いが作られている可能性がありますね。

【関連記事】

【あんぱん】鉄子代議士とのぶの今後の関わりは?

秘書の女性

小松暢さんの史実通りにいくならば、のぶは高知新報を辞め、東京で薪代議士の秘書となる流れになるでしょう。

薪鉄子代議士の役どころ

今回、満を持して配役された、アンパンマンの声優・戸田恵子さん。

戸田さん演じる「薪鉄子」という役は、「後にのぶの人生に大きな影響を与える」と紹介されています。

薪 鉄子(まき てつこ)役
ヒロイン・のぶ(今田美桜)が高知新報時代に出会う高知出身の代議士。
のぶ以上のスピード感で進んでいくハチキン(土佐ことばで、快活な女性)であり、「弱い立場の者に手を差し伸べる」という強い信念がある。
後にのぶの人生に大きな影響を与えていくことになる。

https://www.nhk.jp/p/anpan/ts/M9R26K3JZ3/blog/bl/plEA1a8GGl/bp/pNVZKAoEzN/

戸田恵子さんという大物がキャスティングされたことからも、「のぶと深い関わりを持つ=上司になる」と予想するのが自然な流れだと考えられます。

「ハチキンコンビ」の活躍が楽しみです!

戸田恵子さんのコメント

戸田恵子さんからは、今回の「あんぱん」出演に際してこのようなコメントが届いています。

TVアニメの「それいけ!アンパンマン」スタート時、初回の台本を読んでアンパンマンの台詞に涙しました。
同様に、今回の台本を手にしたときもうれしくて泣けてきました。
こんなにも立派な正義の台詞をいただいて、とても幸せに思います。
全国のアンパンマンファンの皆さん、天国のやなせ先生にも喜んでいただけるよう、ハチキン薪鉄子!精一杯、頑張ります!

https://www.nhk.jp/p/anpan/ts/M9R26K3JZ3/blog/bl/plEA1a8GGl/bp/pNVZKAoEzN/

ドラマの中での「のぶとの関わり」については言及されていませんが、「何か大切なセリフ」を任せられているようです。

アンパンマンの声で、一体どのような名言が登場するのか・・・今から楽しみですね!

あんぱんの今後のあらすじは、こちらでご紹介しています。

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