「賜物」は、2025年の朝ドラ「あんぱん」の主題歌のタイトルです。
しかし、日常生活にはあまり馴染みがない言葉で「”賜物”ってどう読むの?」「”賜物”ってどういう意味?」と気になった人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、
- 「賜物」の読み方や意味は?
- 「賜物」と朝ドラの内容との関連は?
について詳しくご紹介していきます!
朝ドラあんぱん主題歌「賜物」の読み方は?
「賜物(たまもの)」という言葉の「たま」は、「賜(たま)う」という動詞がもとになっています。
「賜う」には「与えられる」「授かる」という意味があります。
「賜物(たまもの)」の意味とは?
「賜物」とは、もともと「恩恵」や「贈り物」という意味合いが強く、
- 努力や才能が“天からの賜物”
- 誰かとの出会いが“人生の賜物”
といった使い方をします。
つまり、賜物には、「自分の力だけで得たものではなく、何か大きな存在や他者から与えられた大切なもの」というニュアンスが込められています。
例えば、「健康でいられるのは両親のおかげ、まさに”賜物(たまもの)”だと思います」のように感謝の気持ちを伝えるのはピッタリの言葉だったりします。
「たまもの」という読み方の響きを聞いて、「そういえば聞いたことがある!」という人も多いはず。
朝ドラ主題歌「賜物」とやなせたかし先生のつながり
2025年のNHK朝ドラ「あんぱん」の主題歌「賜物」は、4人組のロックバンド「RADWIMPS」が担当しました。
「賜物」の歌詞には、
- いつか来る命の終わりへ
- 命は借り物
- 命を生きる
といったフレーズが目立ちます。
つまり、この主題歌の中での「賜物」とは、「天から与えられた命」が「賜物の土台」として強いメッセージを放っているのです。
やなせたかし先生の作品や言葉からは、「命はいつか終わるが、愛や勇気はかならず引き継がれていく。だから、生きることは決してむなしいことではない」という考えが感じられます。
ですから、そのような先生の考え方、哲学をこの曲に込めているのではないでしょうか。
それと同時に、主題歌「賜物」の中の「どんな運命でさえも」「君と生きる」などのフレーズ。
ここからは、悲しい境遇や挫折などを受け入れて生きていこうとする前向きさが感じられます。
やなせたかし夫婦の人生に照らし合わせれば、
- 共に生きる人(のぶや家族、友人)が賜物
- 境遇や経験(やなせたかしの人生)が賜物
- アンパンマンなどのキャラクター(作品)が賜物
など、様々なものを「賜物」として表現しているのではないかと筆者は感じます。
どんなこともすべては「恵み」なのだと人生を受け入れる。切なくなることもあるけれど、開き直って生きていこうとする靭やかさがやなせたかし先生の生き様と重なっているように思います。
一方で、「朝ドラと雰囲気が合っていない」という辛口意見も一部からは聞こえているこの「賜物」。
しかし、朝ドラの物語が進んでいくごとにこの「賜物」の意味が少しずつ深まっていくのではないでしょうか?
まとめ
「賜物(たまもの)」は、自分ではコントロールできない、誰かや何かから与えられた大切なものを表す美しい日本語です。
やなせたかし先生が思う「命」「生き方」「人生」などが、この賜物という一曲に込められているように感じます。
とはいえ、自分の人生の中で「賜物だった」と気づくのは、だいたい失いそうになってからだったり、失ってからだったり・・・・。
朝ドラ「あんぱん」の主題歌をきっかけに、日々の中で「これは賜物だな」と感じる瞬間を、ぜひ大切にしてみてくださいね。
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