やなせたかし夫婦をモデルにした朝ドラ「あんぱん」。
ヒロインの若松のぶ(今田美桜)は、高知新報で創刊する「月刊くじら」の編集部に配属となりました。
ネット上では、「なぜ”くじら”なの?」との疑問の声が出ています。
この「月刊くじら」の名前の由来とは、一体何なのでしょうか?
高知県と「くじら」に何か関係があるのかも調査しました!
【あんぱん】月刊くじらの由来はなぜ?高知と関係?
ドラマ内で「月刊くじら」の名前の由来は現時点では言及されていませんが、高知県とくじらには深い関係があります。
詳しく見ていきましょう。
月刊くじらのモデルは「月刊高知」
朝ドラ「あんぱん」内に登場する高知新報の「月刊くじら」のモデルは、高知新聞社でかつて発刊されていた「月刊高知」です。

そのため、「月刊くじら」というネーミングは、朝ドラのためのオリジナルの名前ということになります。
あんぱん第14週では、東海林編集長(津田健次郎)から「夕刊の代わりに雑誌を出せることになった!」の吉報の後、唐突に「月刊くじら」という名前が登場しました。
部屋の前には「月刊くじら編集部」の看板が掲げられましたが、現時点で、その名前の由来についてはまだ語られていません。
🏃♀️#きょうのあんぱん🖌
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) July 3, 2025
\ようこそ!月刊くじら編集室へ/
東海林直筆の看板と一緒に📸
“月刊くじら”成功のため、3人で力を合わせます✊#今田美桜 #津田健次郎 #倉悠貴#朝ドラあんぱん 見逃し配信中📱https://t.co/yXbT5qD8GO pic.twitter.com/zUPoUwNyCB
なぜくじら?戸惑う声も
あんぱんに登場する「月刊くじら」については、ネット上では「急になぜくじら?」「くじらの由来は?」という声が続出しています。
どこからきた?
— M夫人の憂鬱 (@be_blue_MrsM) July 3, 2025
月刊「くじら」のネーミング(笑)
#あんぱん
— Kタカ (@HitUltra) July 3, 2025
今日のあんぱん視聴
— ゆかり (@b15cherry) July 4, 2025
・『月刊くじら』の由来が気になる
・琴子さんが広告出してくれそうな方を紹介してくれるって言った時にご実家の繋がりとかかなって思ったらまさかの飲み友達って(笑)
高知とくじら文化
調査したところ、実は、高知とくじらは深い関係がありました。
高知県の東部(室戸市や土佐清水市など)では、かつて盛んに捕鯨が行われていた歴史があったのです。
高知では現在も鯨料理を伝統的に食べる文化があり、鯨の竜田揚げ、さえずり(舌)、おばいけ(皮)などが郷土料理として親しまれています。
さらに、高知県の近海(土佐湾)では「ホエールウォッチング」も観光業として盛んに行われています。
くじらのオブジェがある公園も!
とはいえ、なぜモデルの「月刊高知」→「月刊くじら」という、全くちがうネーミングで、さらに「生き物」の名前を採用したのか気になります。
それには、もっと深い理由がありそうです。
【あんぱん】月刊くじらの名前の理由を考察!やなせたかしが参加した雑誌?
やなせたかしさんは、かつて高知の漫画家たちと共に「くじらの鼻歌」という漫画雑誌を出版していたことから、そのオマージュである可能性があります。
「くじらの鼻歌」
1979年5月に奇想天外社から創刊された「くじらの鼻歌」は、高知出身の大物漫画家たちが寄稿する漫画雑誌です。
「土佐のマンガ文化を発信する本」であり、その後、約3年間にわたり発行されました。(~1982年7月)

その後、高知県出身の漫画家たちが参加した「くじらの会」というグループが結成されます。
そこには、やなせたかしさんのほか、
- はらたいら(代表作:モンローちゃん他)
- 黒鉄ヒロシ(代表作:ひみこーッ他)
- 青柳祐介(代表作:土佐の一本釣り他)
- 横山隆一(代表作:フクちゃん他)
さんらが名を連ねていました。
そのため、あんぱんでの「月刊くじら」というネーミングは、やなせたかしさんもゆかりのある漫画雑誌「くじらの鼻歌」から来ている可能性が高いと考えられます。
その他のネーミングの理由を考察
また、「月刊くじら」の名前の理由として、
- 地元の人にとっての親しみやすさ
- すぐ覚えてもらえる印象深さ
- 富(復興)のシンボルとしての意味
があるのではないかと考察しています。
朝ドラ「あんぱん」では、編集長の東海林が「高知県民による高知県民のための雑誌を作りたい」というコンセプトが語られていました。
そのため、高知県での特に親しみが強い海洋生物である「くじら」を名前に持ってきたのではないかと考察できます。
「月刊高知」などのシンプルなネーミングはもちろん良いですが、テレビ的には少し面白みに欠けます。
そのため、「高知と言えばくじら」「くじらと言えば高知」というような連想を生む、印象的な名前にしたのかもしれません。
また、「くじら」は海や山などの自然の豊かさのシンボル(豊かな生態系の象徴)でもあります。
戦後の復興への祈り、豊かな文化や社会への希望が込められたネーミングなのかもしれません。
今後、「月刊くじら」の名前の由来が語られることがあるのか、注目していきましょう!
あんぱんの最終回までのあらすじは、こちらの記事で公開しています。

【関連記事】




コメント