あんぱん健太郎(けんちゃん)のモデルは実在?やなせたかしの同級生【辛島健太郎】

このサイトはアフィリエイト広告を掲載しています。
カンカン帽を被った赤い服の男性
  • URLをコピーしました!

2025年の朝ドラ「あんぱん」では、第5週から「辛島健太郎」という人物が登場します。

高橋文哉さんが演じる博多弁の若者で、嵩は「けんちゃん」と呼び大切な友人となっていきます。

そんな「けんちゃん」のモデルは実在しているのでしょうか?

今回は、柳井嵩のモデルである「やなせたかし」先生の関連書籍などから、健太郎のモデルについて詳しくご紹介していきます!

目次

【あんぱん】辛島健太郎(けんちゃん)のモデルは実在している?

健太郎のモデルと確実に言える人物はおらず、やなせ先生の複数の周辺人物から作り上げたオリジナルキャラクターの可能性が高いです。

残念ながら、あんぱんに登場する「辛島健太郎」のように、「福岡出身」「嵩の親友」「同じ下宿先」という設定の人物は、やなせ先生の伝記などを探しても一切出てきません。

辛島健太郎(からしま・けんたろう)

嵩の同級生。福岡出身。若いころに友人がいなかった嵩にとって真の友人となっていく。のぶや朝田家の面々とも関わっていくことになる。 

NHK公式サイト

そのため、ドラマのために作られた架空の人物である可能性が高いと言えます。

とはいえ、参考にした人物がいるはずですよね。

そこで、やなせたかし先生の著書などで名前が出てきた、同級生3名をご紹介します。

モデル①:稲垣穣(中学の同級生)

やなせたかしさんに影響を与えた人物として、中学生の時に隣の席だった「稲垣穣(いながきみのる)」さんが紹介されています。

稲垣さんの家には、当時流行していた「新青年」という都会的な雑誌があり、やなせたかしさんも夢中になって読んでいたそうです。

さらに、稲垣さんの姉は、「フクちゃん」で知られる漫画家・横山隆一さんと結婚。

朝ドラ「あんぱん」でも、健太郎との出会いの際に「フクちゃん」の話になりますから、その話題で盛り上がれる人物の1人として稲垣さんを挙げました。

やなせたかしさんは、稲垣さんと知り合ったことで「漫画家」という職業を初めて意識するようになります。

漫画家・横山隆一さんの画風がシンプルだったことから、「これなら自分にもできるかも」と漫画を書いてみる大きなきっかけとなったようです。

やなせたかしさんは、「横山先生はぼくのあこがれの太陽だった」とのちに語っています。

大人気漫画「フクちゃん」とは?

横山隆一さんの代表作「フクちゃん」は、最初は「東京朝日新聞」東京版に連載された「江戸っ子健ちゃん」の脇役でした。その面白いキャラクターが人気を集め、登場から8ヶ月後には主人公となって全国紙へと活動の場を広げました。その後、1956年からは「毎日新聞」で連載がスタートされ、15年間、5,534回にも及び、日本中の人々に愛されました。1982年にはアニメ化もされています。

フクちゃんの原作が「江戸っ子健ちゃん」という漫画という点からも、「健太郎」という名前が来ている可能性がありますね!

モデル②:風間完(挿絵画家)

朝ドラ「あんぱん」と同様に、やなせたかし先生は「東京高等工芸学校」に進学しました。

やなせたかし先生が入ったのは「図案科(デザイン)」でしたが、「木材科」の同期には、のちに挿絵画家として成功する「風間完(かざまかん)」さんもいました。

風間完さんは、美人画や風景画のほか、小説の挿絵なども多く手がけ、1966年の朝ドラ「おはなはん」のタイトル画も手がけています。

東京高等工芸学校は小さな専門学校であったため、学生全員が兄弟のように仲が良かったとのことで、風間さんとも交流があったことが予想できます。

ただし、風間完さんは「東京都出身」ですし、やなせさんとは別の学科。

人物像を参考にした可能性はありますが、あんぱんの「健太郎のモデル」とは言い切れない気がします。

モデル③:神保勝清(就職先が同じ)

東京高等工芸学校の同級生として、やなせたかしさんと卒業後も深い関わりがあったのは「神保勝清」さんという方です。

やなせたかしさんとは卒業後も就職先が同じで、一緒にデザイナーとして働き始めた仲間なのです。

やなせたかしさんと神保さんの就職先は、日本橋にあった「田邊元三郎商店」。

同じ宣伝部に配属され、ポスターや広告などの印刷物をデザインしていました。

当時のことについて、やなせたかしさんは「慣れ親しんだ銀座に近い会社で、学生時代の友人と机を並べて働く毎日は、忙しいけれど楽しかった」と語っています。

ただし、神保さんについても、あんぱんの健太郎のモデルとは完全に言えない理由があります。

※ここからはネタバレがあります。

朝ドラ「あんぱん」では、嵩と健太郎の就職先は異なり、卒業後は離れ離れになります。

その後、”ある場所”で二人は再会はしますが・・・

そのようなドラマチックな再会は伝記などでも語られていないため、あんぱんでの健太郎とのエピソードは、ドラマ上のフィクションである可能性が高いです。

今後のあんぱんのあらすじやネタバレはこちらの記事からどうぞ。

【あんぱん】辛島健太郎は「カレーパンマン」を意識?

朝ドラ「あんぱん」では、モデルが不明な人物は「それいけ!アンパンマン」のキャラクターをモチーフにしていることが多いようです。

公式に発表されているわけではありませんが、「辛島」という名前、そして「カレーライスを作る」というエピソードもあり、「辛島健太郎=カレーパンマン」と予想する声も多く上がっています。

カレーパンマンとは?

ちょっと きが みじかくて おこりっぽいところも あるけれど、たよりに なる アンパンマンの なかま。あつい カレーを ふきだして、わるものを やっつける。カレーパンマンの つくる カレーライスは、みんな だいすき。

それいけ!アンパンマン

カレーパンマンは、やなせたかし先生原作の「それいけ!アンパンマン」に登場する主要キャラクターの1人です。

アンパンマンから「弟が欲しい」という要望を聞いたジャムおじさんが作って誕生したキャラクターで、アンパンマンとは兄弟同然。

カレーパンマンは強さは「辛さ」と考え、時には「辛口」な言葉が相手を傷つけてしまうこともあります。

人情が厚くて涙もろい江戸っ子のような一面もあり、女性に対しては奥手です。

公式情報ではありませんが、「芸術センスがあまりない」という情報もあるため、デザイナーを目指す健太郎とは少しズレた部分もありそうです。

とはいえ、カレーライスが得意料理という共通点もありますから、あんぱんの「辛島健太郎」は、カレーパンマンのキャラクターを意識していることは間違いなさそうです。

朝ドラ「あんぱん」では、モデルがいない登場人物に「それいけ!アンパンマン」のキャラクターを当てはめていると言われており、辛島健太郎もその1人なのかもしれません。

のぶの学校の黒井先生のモデルについてもどうぞ。

まとめ

今回は、朝ドラ「あんぱん」に嵩の友人として登場する「けんちゃん」こと辛島健太郎について深掘りしました。

高橋文哉さん演じる「けんちゃん」には実在のモデルはいない可能性が高く、やなせたかしさんの同級生を調べても、ぴったりくる実在の人物はいません。

また、「辛島」や「カレーを作る」という人物像からも、「それいけ!アンパンマン」の「カレーパンマン」を連想させるため、架空の人物である可能性が高いです。

とはいえ、朝ドラ「あんぱん」では印象的な人物としてストーリーに絡んでくるので、目が離せませんね!

参考にした書籍はこちらです。


のぶのモデル・小松暢さんの職業や経歴はこちらの記事でまとめています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次