やなせたかし夫婦をモデルにした朝ドラ「あんぱん」。
小学校教師になったヒロイン・朝田のぶのもとには縁談が次々と舞い込み、その中で「若松次郎」という男性とお見合いする展開となります。
先にネタバレしてしまうと、のぶはこの男性と最初の結婚をすることになるのです。
そうなると、「やなせたかしの妻って再婚だったの!?」と驚く人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
- 「あんぱん」のぶのモデル・小松暢さんの再婚の史実
- 「あんぱん」のぶと次郎のお見合いはどうなるのか?
についてネタバレを含めてご紹介していきます!
【あんぱん】のぶは今後再婚する!やなせたかし妻の史実とは?
「あんぱん」の朝田のぶのモデルは、やなせたかしさんの妻の「小松暢(こまつ・のぶ)」さんです。
この「小松」という苗字は、実は前夫「小松総一郎」さんの姓で、旧姓は「池田暢(いけだ・のぶ)」さんでした。
池田暢さんの最初の結婚、前夫との別れ、やなせたかしさんとの再婚までのストーリーをざっくりとみていきましょう!
のぶのモデルは20歳で結婚
やなせたかしの妻・暢さんは、やなせたかしさんと出会う前に婚姻歴がありました。
暢さんが最初に結婚したのは20歳の時。
結婚相手は、6歳上の「小松総一郎(こまつ・そういちろう)」さんという男性で、日本郵船株式会社に勤めていました。
暢さんの最初の夫・小松総一郎さんは、高知市生まれ。
神戸高等商船学校(現・神戸大学)を経て日本郵船に入社し、結婚後は、仕事の都合で大阪や東京で生活していました。
二人の出会いが「お見合い」だったのか、詳しい出会い・馴れ初めについては情報がありません。
暢さんは、結婚前、大阪の女学校を卒業して東京で働いていました。
そんな折に、故郷の高知から縁談が舞い込んでいたとしてもおかしくはないでしょう。
前夫が病気で亡くなる
しかし、小松暢さんと小松総一郎さんの結婚生活はわずか7年間で終わってしまいます。
戦時中に一等機関士として召集された小松総一郎さんは、船の上で病気に。
その後、高知市で3年ほど療養しますが、1946年1月19日に33歳で他界されてしまうのです。
小松総一郎さんの病名は不明ですが、「あんぱん」では、次郎の病名は「肺浸潤(初期の肺結核)」とされています。
暢さんの前夫・小松総一郎さんはハイカラな紳士で、ドイツ製の一眼レフカメラを暢さんに贈ったそうです。
二人の間に子供はおらず、一人残された小松暢さんは、このカメラを片手に、自活の道を探していくことになります。
高知新聞社でやなせたかしと出会う
小松暢さんは、夫を亡くしたわずか8日後に新聞に掲載された「婦人記者募集」という記事を見て受験するという驚くべき行動力を見せました。
31人の中の合格者2人に選ばれた小松暢さんは、高知新聞社に「見習記者」として入社。
亡き夫が遺してくれた一眼レフカメラが大いに役立ち、取材に活躍していたそうです。
その3ヶ月後に、高知新聞社に入社してきたのが、後の夫になるやなせたかしさん。
同じ編集部に配属された二人は、仕事の中で惹かれ合い、その3年後に結婚(再婚)することになります。
朝ドラ「あんぱん」では、のぶと嵩は幼馴染という設定ですが、史実では大人になってからの出会いでした。
二人の馴れ初めや結婚秘話については、こちらの記事で詳しくご紹介していきます。

【あんぱん】のぶと次郎のお見合いはどうなる?(ネタバレ)
朝ドラ「あんぱん」では、史実の小松総一郎さんが「若松次郎(演:中島歩)」という人物として登場します。
『あんぱん』新キャストに中島歩&神野三鈴 “のぶ”今田美桜のお見合い相手母子に #あんぱん #中島歩 #神野三鈴 #今田美桜 https://t.co/2cZzd6JDZJ
— クランクイン! (@crank_in_net) May 2, 2025
のぶは、母校の御免与尋常小学校に赴任して1年半ほどが経った頃。
出征する男性のお嫁さん探しが盛んになり、のぶにも縁談の話が舞い込んできていました。
のぶはまだ結婚には消極的でしたが、ある時、気になる男性が現れます。
それが「若松次郎」という一等機関士。
次郎の父は、のぶの亡き父・結太郎と古くから親交があった人物でした。
「もしかしたら結太郎の話が聞けるかもしれない」と期待したのぶは、お見合いで次郎と会ってみることにします。
そこで、次郎も「実は結婚の必要性をあまり感じていない」ということがわかり、二人は緊張が解けて和やかに会話をすることができました。
お見合いは不成立で終わったはずでしたが・・・・
後日、次郎が朝田家にやってきて、のぶへ求婚を申し出るのでした。
次郎からのぶへの求婚
〜あんぱん第8週〜

あの日は、当分結婚する気はないと申しました。



ところが、ふとした時に、のぶさんの笑い声や笑顔が浮かぶんです。



のぶさん、私の生涯の伴侶になっていただけませんか



お気持ちはありがたいですけんど、やはり決心がつきません。
申し訳ありません・・・。



いえ。のぶさんの気持ちが変わるまで待ちます。
10年でも20年でも待ちます。
お見合いの日に、次郎はのぶに惚れてしまったのでした。
しかし、のぶはまだその気になれず、一旦は断ってしまいます。
のぶからの逆プロポーズ
その後、のぶは次郎にしっかりとお断りの返事をするため、会う約束をします。
ケジメをつけるために会ったのぶでしたが・・・
次郎の思いがけない言葉から気が変わり、一転して縁談を受けることにするのでした。
〜あんぱん第8週〜



うちの家族は次郎さんとの結婚を望んでいます。
亡くなった父が引き合わせてくれた人やと・・・



教師の仕事続けてえいと言ってくださったことも、とてもありがたいと思うちょります。
けんど、今の私には・・・結婚する資格がないと思うがです



私は、子どもらあに体操や学ぶことの楽しさ、夢を持つことの大切さを教えとうて教師になりました。
けんど、気がついたら、兵隊さんになって御国にご奉公する子どもらあを育てよりました。



でも妹は「そんなのウソっぱちや」と・・・



教師の自分に疑問を持っちょったき・・・
その言葉が突き刺さりました。
それからは、子どもらあに愛国を説くのも本当はつらいがです。



教師としても、朝田家の長女としても、宙ぶらりんで。
こんな私が結婚しても、次郎さんを幸せにする自信がないがです・・・



・・・・のぶさん。
そんなに重い荷物をいくつも担いでいたら、船やったら沈没してしまいます



・・・・荷物を下ろす用意をしませんか?



荷物を下ろす用意・・・?



その時が来たら、思いきり走れるように。
終わらん戦争はありません。
その時、世の中はすっかり変わってしまうかもしれん。
それを見越して、今のうちから夢を持つがです



僕は戦争が終わったら、このカメラで世界中の人たちを撮って回りたいと思うちょります。
のぶさんも、何がしたいか考えてみてください



・・・・まだ、何も思いつきません



ゆっくり考えればえいです。
のぶさんは足が速いき、すぐ追いつきます
のぶは、次郎のこの言葉が結太郎と重なり、運命的なものを感じます。
~回想~



それは、ゆっくり見つけたらえい。
のぶは足が速いき、いつでも間に合う
次郎と別れた後、のぶは次郎に向かって走り出しました。



・・・・次郎さん!!



のぶさん・・・忘れ物でも?



こんな私でよかったら・・・・
ふつつか者ですけんど、よろしゅうお願いいたします!
その後、朝田家は「結太郎が見つけてくれた相手だ」と大喜び。
二人の祝言の準備が着々と進められていき、正式に夫婦となります。
以上が、のぶと次郎のお見合いの結果とその後のネタバレでした。
一方、嵩はのぶの結婚を知ってどのような反応をするのでしょうか・・・・?
あんぱんの第8週のあらすじ・ネタバレはこちらからどうぞ。


まとめ
今回は、朝ドラ「あんぱん」の朝田のぶのモデルとなった小松暢さん(やなせたかしの妻)の再婚の史実を詳しくご紹介しました。
まとめると、
- やなせたかしの妻は20歳の時に一度結婚
- 前の夫は戦後に病気で亡くなった
- その数ヶ月後に高知新聞社でやなせたかしと出会った
- その3年後に2人は結婚(再婚)した
ということですね。
また、「あんぱん」で登場する「若松次郎」というお見合い相手が、のぶの最初の夫となる人物です。
一度は断ったお見合いでしたが、亡き父との共通点を感じて、のぶは次郎の求婚を受ける形なります。
史実では悲しい別れとなりますが、少しでも長く幸せな結婚生活が続いてほしいです・・・!
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