やなせたかしの受験不合格や浪人は史実?医者を勧められた実話と進学先

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受験勉強
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やなせたかし夫婦をモデルにした朝ドラ「あんぱん」。

第4週〜第5週では、嵩(北村匠海)が受験に失敗し、浪人しながら別の進路を模索するエピソードが描かれます。

「医者を目指してたの?」「浪人したって実話なの?」と気になった人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、

  • やなせたかしは受験失敗(不合格)だった?
  • やなせたかしは浪人していた?

について詳しくご紹介していきます。

目次

やなせたかしが受験失敗(不合格)した史実とは?

やなせたかしさんが旧制高知高等学校の受験に不合格となったのは実話です。

朝ドラ「あんぱん」の第4週では、嵩(北村匠海)が「高知第一高等学校」を受験して不合格となるシーンが描かれますが、これは史実に基づいたエピソードです。

この「高知第一高等学校」のモデルは「旧制高知高等学校(現在の高知大学)」である可能性が高いです。

というのも、やなせたかしさんも、旧制高知高等学校(現在の高知大学)を受験して不合格となっているためです。

当時の旧制高校は、帝国大学などに進むためのエリートコースの1つであり、狭き門でした。

朝ドラ「あんぱん」でも、登美子がこんなセリフを言っていましたよね。

登美子(たかしの母)

嵩には、京都帝国大学の医学部に行って、病院を継いでもらわなくちゃ。

史実では、やなせたかしさんが進路に悩んでいた時期、開業医だった伯父の寛さんが「医者の学校に行く気はないか?学費は出すし、病院もお前に譲ってもいい」と打診してくれたことがあったそうです。

ありがたいと思う気持ちはありつつも学力に自信がなかったやなせたかしさんは「ぼくは医者にはなりません」と断ったそうですが、それでも一度は受験を試みた、ということです。

ドラマでは、母の登美子に促されたことが受験のきっかけでしたので、ここは史実とは異なるところですね。

また、ドラマと史実では、受験したタイミングが1年異なっています。

ドラマ旧制中学校の5年時(最終学年)で受験
→不合格
史実旧制中学校の4年時に受験
→不合格

当時の旧制中学校は5年制で、4年を修了した時点で上の学校に進むことができました。

やなせたかしさんが通っていた高知県立城東中学校でも、4年生で旧制高知高等学校(現在の高知大学)を受験する人がいたそうです。

最終学年に進む前に、やなせたかしさんも旧制高校の受験を受けてみましたが、不合格でした。

やなせたかしが浪人していた史実とは?

やなせたかしさんは最終学年の時に、美術系の学校の受験に失敗して浪人しています。

やなせたかしさんが実際に受験した美術系の学校は以下の通りです。

  • 東京美術学校図画師範科(現在の東京藝術大学)→不合格
  • 京都高等工芸高校図案科(現在の京都工芸繊維大学)→2回不合格
  • 東京高等工芸学校図案科(現在の千葉大学工学部)→合格

やなせたかしさんは、旧制中学の最終学年の時に、①と②を受験して不合格となっています。

その後、浪人することを許してもらい、予備校にも塾にも行かず、一人で受験準備をしたそうです。

1年の浪人期間を経て、受験するのは図案科に絞り、前年に不合格だった京都(②)の学校と、東京(③)の学校を受けました。

京都(②)の図案科の定員は40人なのに対し、東京(③)は20人で、競争率は9倍でしたが、やなせたかしさんは東京の方に合格。

やなせたかしさんは数学が苦手でしたが、東京(③)の受験では、丸暗記した数学の過去問が出題され、奇跡が起きた!と思ったそうです。

そんなやなせたかしさんが「図案科(デザイン)」の道に進んだのは、ドラマと同じく伯父・寛さんの助言があったからでした。

「絵の勉強ができる学校に行きたい」と考えたやなせたかしさんは、絵といえば、東京美術学校(現在の東京藝術大学)で学ぶことをイメージしていたようです。

思い切って伯父の寛さんにそのことを告げると、「好きな道に進むのはいいが、田舎の中学で少し絵が上手いくらいでは、それで食べていくことはできないだろう。だが、図案(デザイン)をやれば、将来、職業になるんじゃないか」とアドバイスをしてくれたそうです。

1937年(昭和12年)、やなせたかしさんは18歳で上京し、東京高等工芸学校に晴れて入学しました。

伯父の寛さんは、東京での生活費や学費などを支援し続けてくれたそうです。

ちなみに、2歳下の弟・千尋さんは、4年生の時に旧制高知高校に合格し、その後は京都帝国大学法学部(現在の京都大学法学部)に進学しました。

千尋くんが医学の道ではなく、法律の道に進んだのは、この史実に基づいているのですね。

柳井医院のモデル・柳瀬医院について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

東京で嵩の同級生となる辛島健太郎(けんちゃん)のモデルはこちらの記事で解説しています。

やなせたかしと母はその後再会したのか?はこちらの記事でご紹介しています。

まとめ

今回は、やなせたかしさんの受験話や浪人の史実について詳しくご紹介しました。

ドラマ「あんぱん」の4週〜5週で描かれるエピソードはほぼ実話に基づいていますが、実際に受験する年度や浪人のきっかけは多少異なる部分がありました。

あんぱん第5週以降のあらすじ・ネタバレはこちらからどうぞ。

今回の記事は、「やなせたかしの生涯」という書籍を参考にしました。


今後も、どのような人生が描かれていくのか楽しみです!

のぶのモデル・小松暢さんの経歴や職業はこちらの記事にまとめています。

朝田のぶの女子師範学校のロケ地・撮影場所についてはこちらからどうぞ。

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