2025年度上半期の朝ドラ「あんぱん」。
幼い頃に父を亡くした柳井嵩(モデル:やなせたかし)は、伯父一家の家で育てられます。
伯父の柳井寛(竹野内豊)は「柳井医院(やないいいん)」の院長を務める町医者です。
そこで今回は、
- 柳井医院(診療所)のモデルは実在?
- 柳井医院(診療所)のモデルの現在は?
について詳しく見ていきましょう!
【あんぱん】柳井医院(診療所)のモデルは実在する?
この柳瀬医院の院長は、柳瀬寛(やなせひろし)さんで「内科・小児科医」でした。
ドラマでは、柳井寛(やないひろし)という名前で登場し、御免与町の商店街で町医者「柳井医院」を開業している設定です。
「柳井寛(ドラマ)」と「柳瀬寛(リアル)」ということで、名前が似ているため、この人物をモデルにしていることは間違い無いでしょう。
嵩の伯父:柳井寛(竹野内豊)
柳井診療所の院長をつとめる町医者。
あんぱん公式サイト
嵩や千尋にとっての育ての父で、どんな時も二人を励まし続け、生きる道しるべを示す。
また、柳井医院のモデルである柳瀬医院は、高知県長岡郡後免町(現在の南国市)にあったことがわかっています。
ドラマの「御免与」という町は、やなせたかしが育った「御免町」をモデルにしているため、ドラマと史実における医院の場所は同じ設定ということになります。
【あんぱん】柳井医院のモデル・柳瀬医院の現在は?
ここからはネタバレに注意!
↓ ↓ ↓
実は、「柳瀬医院」の院長であった伯父の柳瀬寛さんは、昭和14年に50歳の若さで他界しています。
伯父の寛さんが亡くなった当時、やなせたかしさんは東京高等工芸学校図案科の3年生(21歳)でした。
また、京都大学に進んだ弟の千尋くんも、その5年後に、不慮の事故で亡くなってしまいます。
柳瀬医院はもともと実子がいませんでしたし、病院を継ぐ者がおらず、やむなく廃業したものと思われます。
関連図書によれば、伯父の寛さんは、甥のやなせたかしさんに柳瀬医院を継がせてもいいと考えていたようです。
しかし、学業に自信がなかったやなせさんは「医者にはならない」と断った、というエピソードが残されています。
【あんぱん】柳井医院のモデル・柳瀬医院の跡地はどうなってる?
【高知新聞6月2日の朝刊から】
— 高知新聞 (@Kochi_news) June 2, 2016
高知県南国市に「やなせたかし・ごめん駅前公園」が完成
https://t.co/F8WgF5pxKQ#高知新聞 pic.twitter.com/2yfp7gALHI
2016年、跡地の遺贈を受けたアンパンマンミュージアム振興財団により公園として整備されました。
公園の詳しい場所は、こちらになります。
住所:高知県南国市駅前町3丁目2−24
アクセス:後免駅より徒歩5分
柳瀬医院の建物などは残っていませんが、やなせたかしさんの年表や弟に宛てた詩(道信山の夕焼け)などの看板が設置されています。
あんぱんキャストのお二人も実際に訪れています!(左側)
【#よさこい祭り 中継!!】
— NHK高知放送局 (@nhk_kochi_) August 10, 2024
総合📺今夜7:30(高知県域)
ゲストは連続テレビ小説「あんぱん」より#今田美桜 さん #北村匠海 さん
モデルとなったやなせたかしさんの
ゆかりの地を訪問しました#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/fkko1vwnk8
さらに、アンパンマン、食パンマン、カレーパンマンなどの主要キャラクターのベンチも!
こんにちは(*´∇`)ノ
— ごめんまるこ (@gomen05) January 26, 2018
🚶歩き野暮用😅🏡近くのやなせたかし記念公園の💺アンパンマンシリーズ可愛いベンチが✌(*´∀`*) pic.twitter.com/NpTRfmVNLz
その他に、何か遊具などがあるわけではなく、芝生広場として活用されているようですね。
今日は、「南国市観光案内人の会 ガイドウォーク」にお邪魔してきました。
— 南国市観光協会(高知県) (@WelcomeNankoku) October 24, 2023
今回は後免町。後免はやなせたかし氏が幼少期住んでいた柳瀬医院があった場所で、今は公園になっています。
穏やかな口調で話してくれるガイドと、楽しい参加者さんと行く至福のお散歩でした(*´▽`*)https://t.co/DunO1Z7szt pic.twitter.com/hhwlubGYpL
やなせたかしが育った場所として、聖地巡礼の1つのスポットとなっています。
やなせたかしの伯父・柳瀬寛とはどんな人物だった?
伯父の寛さんは、高知県香美郡香北町で江戸時代から続く名家・柳瀬家の長男として生まれました。
京都医専(現:京都府立医科大学)を卒業後、高知県長岡郡後免町(現:南国市)で、内科小児科医の「柳瀬医院」を開業。
お医者さんといえばお堅いイメージですよね。
しかし、柳瀬寛さんは「小児科医・内科医」「長岡郡医師会長」という顔もありながら、かなり多趣味な男性だったようです。
寛さんは、俳句、レコード、琵琶、オートバイなど、インドアからアウトドアの趣味まで幅広く楽しんでいました。
オートバイにサイドカーをつけて、田舎道を疾走するような活動的な一面まで。
当時の「柳瀬医院」は、地元の人たちが集まり、サロンのように賑わっていたんだそうです。
多様な趣味や文化にふれ、先進的な考えを持った型破りなお医者さんだったのかもしれません。
やなせたかしさんは、そんな伯父の姿や生き方にかなり影響を受けたと後に語っています。
ドラマの中でも、ハイカラでおしゃれな暮らしぶりが描かれていますし、「何のために生まれて何のために生きるがか、しっかり考えろ」と、自分らしく生きる道を示す大切な存在となっています。
まとめ
今回は、朝ドラ「あんぱん」の「柳井医院(診療所)」のモデルや現在について深掘りしてみました。
柳井診療所のモデルは「柳瀬医院」であり、実在した病院です。
柳瀬医院はその後廃業し、現在は、跡地が公園として活用され、アンパンマンのベンチなどが設置されている「憩いの場」となっています。
病院が実在していた時も、伯父の柳瀬寛さんを中心に地元の人が集まる憩いの場だったようです。
ヒロイン・のぶの実家「朝田石材店」のモデルについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

朝ドラあんぱんの最終回までのあらすじ(ネタバレ)はこちらから。

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