2025年12月から再放送が始まった朝ドラ「マッサン」。
第1週で、スコットランドから帰国したマッサンとエリーが向かうのが、広島の実家「亀山酒造」です。
「この酒蔵は広島のどこにあるの?」
「亀山酒造って実在するの?」
と気になった方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、マッサンを見るのがもっと楽しくなる深堀り情報をお届けしていきます!
- マッサンの実家「亀山酒造」の実在モデル
- マッサンの実家「亀山酒造」のロケ地情報
- 広島県の酒造り(軟水醸造法)の歴史
マッサンの実家・亀山酒造は広島に実在?モデルは?

結論から言うと、
広島県竹原市に「亀山酒造(かめやましゅぞう)」という名前の酒造会社は実在しません。
しかし、間違いなくモデルとなった実在の酒蔵が存在します。
それが、広島県竹原市にある「竹鶴酒造(たけつるしゅぞう)」です!
マッサンの実家の酒屋
「竹鶴酒造」は、江戸時代から約300年も続く老舗の造り酒屋です。
現在は14代目・竹鶴敏夫さんがその伝統を受け継ぎ、昔ながらの製法で酒造りを続けています。
そして、主人公・亀山政春(マッサン)のモデルである竹鶴政孝さんが、1894年(明治27年)に生まれた場所。
幼少期を過ごした、正真正銘の「生家(実家)」なのです。
※マッサンのモデルの竹鶴政孝さんは「分家筋」にあたりますが、当時、実父が本家の後見人を務めていた関係で、この由緒ある酒蔵で誕生しました。
「鶴」から「亀」へ
「マッサン」では「竹鶴」という実際の名前は使われず、「亀山」に変更されています。
これには、ドラマならではの粋な言葉遊びが隠されていると言われています。
- 鶴(つる) = 竹”鶴”酒造
- 亀(かめ) = ”亀”山酒造
「鶴は千年、亀は万年」という言葉があるように、鶴と亀は対になる縁起物。
「鶴」の対となる「亀」を用いることで、
- モデルとなった実家への敬意を表す
- ドラマというフィクションの世界観を作り上げる
という制作意図があったのではないかと考えられます。
朝ドラのネーミングでは、このような自然な改変がよく取り入れられていますよね。
亀山酒造のロケ地・撮影場所は広島のどこ?

「マッサン」の亀山酒造の外観は、
モデルの「竹鶴酒造」で現地ロケが行われました。
ここが本作の「胸熱(むねあつ)」なポイントの1つ。
通常、朝ドラの撮影では、セットや雰囲気の似た別の場所を借りて撮影することが多いもの。
しかし、マッサンに至っては「リアルの実家」の協力を得て撮影されていたのです!
竹原市の町並み保存地区
マッサンの生家であり、ロケが行われた「竹鶴酒造」。
「安芸の小京都」と呼ばれる広島県竹原市の町並み保存地区(重要伝統的建造物群保存地区)の一角にあります。
まさに、タイムスリップしたような風情ある町並みですね。
竹鶴酒造がある通り
竹鶴酒造の入り口
「マッサン」の序盤では帰国したマッサンとエリーがこの道を通り、実家(亀山酒造)に入っていくシーンがありましたね。
ここは、実際にモデルの竹鶴政孝さんが、夢を抱いてスコットランドに旅立った場所。
そしてウイスキー造りの夢を持って帰ってきた場所そのものなのです。
竹鶴酒造へのアクセス・見学
先ほどもご紹介したように「竹鶴酒造」は、現在も酒蔵として営業を続けています。
※ただし「竹鶴酒造」の酒蔵内部の見学はできません。
美しい格子戸やなまこ壁の外観を見ることができ、店頭の売店でお酒を購入することもできます。
竹鶴酒造(屋号:小笹屋)へのアクセス方法などの情報は、以下の通りです。
住所: 広島県竹原市本町3丁目10-29
アクセス: JR呉線「竹原駅」より徒歩約15分
定休日:土日祝
営業時間:8:00-12:00/13:00-17:00
電話番号:0846-22-2021
公式サイト:竹鶴酒造
竹鶴酒造が「やわい水」で酒造りを成功させた歴史とは?

マッサンのリアル父は、「広島酒の父」と呼ばれた三浦仙三郎を中心に「軟水醸造法」を初めて成功させたメンバーの1人でした。
「マッサン」の主人公・政春の実父は、亀山政志(前田吟)です。
ドラマの序盤では、「広島のやわい水で酒造りを成功させた」という過去のエピソードが讃えられるシーンがありましたね。
実はこれは、マッサンの父・竹鶴敬次郎さんの史実が元になっています。
ここからは、広島における「酒造りに闘志を燃やした男たち」の歴史を簡単に見ていきましょう!
「軟水=腐る水」との闘い
広島の水は、ミネラル分が少ない「軟水(やわい水)」。
現代では美味しい水とされますが、当時の酒造り技術では、
- 発酵が進みにくい
- お酒が腐ってしまう
という理由で、「軟水醸造」は不可能とされていました。
しかし、明治時代、「広島酒の父」と呼ばれる三浦仙三郎氏を中心に、男たちが立ち上がります。
灘(兵庫)の酒にも負けない高品質な酒を造ろう!
このような気運の高まりから、軟水での酒造り=軟水醸造法の研究が進められたのです。
やがて、研究チームは、明治31年に「低温でじっくりと発酵させる技術」により酒造りに成功。
✔️「広島の日本酒」にイノベーションを起こした4人の
— 広島食道 (@sake_hiroshima) September 23, 2020
人物
①三浦 仙三郎 氏(1847 – 1908)
.
三浦氏は、日本酒の製造に適さないとされた広島で、その原因が軟水にあることを突き止め、軟水醸造法を開発し明治31年(1898年)に軟水による改良醸造法である「軟水醸造法」を完成させました。 pic.twitter.com/Md4fd6dpQK
その研究に情熱を注ぎ、成功へと導いた中心メンバーの一人こそが、マッサンの父のモデルとなった竹鶴敬次郎さん(政孝さんの父)でした。
この「軟水醸造法」の確立は、広島県内ではなく、日本酒全体の品質の向上に貢献した歴史的な出来事として伝えられています。
父の背中を見て育つ
マッサンの主人公モデルの竹鶴政孝さんは、9人兄弟の7番目(三男)として育ちました。
父親たちが「軟水醸造法」に成功したのは、マッサンが4歳くらいのときです。
幼い彼の周りには、父や三浦氏たちが「不可能」と言われた広島の酒造りに挑み、成功させていく熱気が満ちていたに違いありません。
マッサンが持つ、
- 品質にこだわる姿勢
- 新しいものを作り出すチャレンジ精神
は、まさに父親譲りのものだったのです。
ドラマでもそのように描かれていましたよね!
だからこそ、マッサンは「日本で本場のウイスキーを造る」という、当時では無謀と言われた挑戦へ人生を捧げることができたのでしょう。
広島の竹鶴酒造は、生家というだけでなく、マッサンの「挑戦者としてのマインドの原点」といえる場所なのです。
マッサンのモデルの自伝
まとめ
今回は、朝ドラ「マッサン」に登場する「亀山酒造」について詳しく掘り下げました。
ポイントは以下の通りです。
- 亀山酒造のモデルは、広島県竹原市に実在する300年の歴史がある「竹鶴酒造」
- ロケ地はマッサン(竹鶴政孝さん)が生まれ育った本物の実家の外観を使用
- 父たちが苦労した「やわい水の酒造り」は史実であり、その挑戦のDNAがマッサンのウイスキー造りへと受け継がれている
「マッサン」の再放送をご覧になる際は、ぜひ背景にある「広島の歴史」や「本物のロケ地」に想いを馳せてみてくださいね。
きっと、ドラマの感動がより一層深まるはずです!
ちなみに竹鶴酒造のお酒は、「どんな食事にも合う」と評判のフルーティーなお酒です。
この機会にぜひ味わってみてくださいね。


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